「派遣社員はデメリットしかない」は人によっては本当。

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派遣のデメリット

派遣で働くことを検討したときに、噂で聞くのが「派遣はデメリットしかない」という話。

これは説明が足りなくて、「自分の希望と照らし合わせるとデメリットしかない」ということ。

なので、人によってメリット・デメリットが変わるんです。

この記事では、派遣社員のメリット・デメリットについて解説します。

目次

派遣社員で働くのメリット

派遣で働く人は、全国で約142万人いるとされています。

これだけの人が『派遣社員』を選ぶということは、メリットもあるということです。

派遣で働くメリットは、以下の通り。

派遣のメリット
  • 勤務条件を細かく選べる
  • 契約以外の仕事はしなくていい
  • 残業代もでるし、有給の消化もできる
  • 転職よりも希望の仕事に就きやすい
  • 未経験の仕事もチャレンジできる
  • 長いブランクがあっても仕事がみつかる
  • 社内のイベントに参加しなくてもOK
  • 派遣でしか募集しない仕事がある
  • パート・アルバイトより時給が高め
  • 福利厚生が充実
  • 派遣会社のサポートが受けられる

詳しく説明しますね。

勤務条件を細かく選べる

派遣社員で働く大きなメリットは、勤務条件を細かく選べることです。

  • 勤務時間
  • 残業の希望(もちろん残業なしOK)
  • 勤務地
  • 職場環境
  • 働く期間(短期単発がいいなど)
  • 服装(制服ありがいい、自由がいいなど)

全ての条件を必須にすると、仕事が見つかりにくくなりますが、優先順位をつければ都合のいい仕事が見つかります。

フルタイム案件が比較的多い派遣ですが、時短や週3日などフルタイムではない仕事もあります。

また、短期間だけ働きたい場合、正社員にはなりづらいですよね。

半年だけ働きたい、など期間が決まっているようなら、検討の価値ありです。

ただし、30日以内のお仕事は派遣できる人が法律で定められているので要注意。

単発が可能な人
  • 60歳以上
  • 学生(雇用保険の適用外であること)
  • 本業が500万円以上で、副業として単発したい人
  • 世帯年収が500万円以上の家庭で、生計者じゃない人

契約以外の仕事はしなくていい

正社員の場合、異動や転勤もあるし、「来月から営業職ね」なんて話はよくあること。

職種を限定したり、エリアを限定した雇用契約を結んでいない限り、仕事が変わる可能性があります。

派遣の場合、派遣契約以外の仕事をさせると法に触れるので、契約外の仕事がありません

派遣先が依頼したい、と言ってきても場合も同意があれば、という流れになっています。

異動や転勤はもちろんありません。

正社員で入社して2年目に「来月から営業ね」と言われて目の前が真っ暗になった経験があります。

営業なんてしたくないと思って転職したのに!、と思っても、正社員って断れないんですよね。。

交渉はできるけど、必ず希望が通るわけじゃない。

引き受けるか辞めるかの2択というシチュエーションが起こるのも正社員。

残業代もでるし、有給も消化しやすい

正社員の場合、残業代込の月給の場合もあるし、ブラックな企業文化をもっていれば、サービス残業が横行していることも。

派遣社員は、派遣会社が雇用主なので残業代がでないことはありません。

有給も「使いたい」と主張すればOKです。

派遣先に言いにくいなら、派遣会社の担当者に相談して取得させてもらいます。

退職のときの有給消化ももちろんできます。

派遣事業は、許可制。

なので違法なことをすると、厚生労働省から指導が入るので、派遣会社が残業を支払わない、ということはないはず。

転職よりも希望の仕事に就きやすい

派遣の仕組みからもわかるように、派遣社員は派遣先の社員ではありません。

なので、入社が厳しい大手企業でも働けたりするわけです。

社員ではありませんから、厳しい選考はなく、転職よりも希望の仕事に就きやすい。

派遣の職場見学については、「派遣の職場見学をわかりやすく解説!流れと対策が3分でわかる」で詳しく解説しています。

未経験の仕事にチャレンジできる

経理の仕事したいんだけど、経験はなくて簿記3級だけ・・の場合でも、派遣ならお仕事がみつかる可能性があります。(20代だったら、正社員や契約社員で見つかることも)

語学を学んでいるけど実務経験はない、といった場合でも「日常会話ができるといい、メールが読めるといい」みたいな感じで、英語の実務経験を得ることができたりします。

これも企業からしたら、実力がわからないのに未経験者を自社で雇うリスクをおかせない、けど派遣社員であれば受け入れたい、みたいなことがあるからです。

派遣社員からしても実績を得ることで、次の就職に「経験あり」で探すこともできます

長いブランクがあっても仕事を得られる可能性も

子育てなどで仕事にブランクがあった場合、正社員で仕事を見つけるのは大変。

「子供が手離れしたから、働きたい」場合、派遣社員なら見つけやすいです

パート・アルバイトの方が見つかりやすいですが、接客や作業系が多いので、事務系がいいなと思う場合は、派遣社員で探すのもアリ。

社内のイベントに参加しなくてOK

飲み会だったり、休日の社内イベントなどは、面倒なと思うことありますよね。

派遣社員の場合は、契約外のことをする必要がないので、お断りOKです。

もちろん参加したければ、参加してもいいです。

スーが派遣社員だった頃、クライアントと飲み会(接待)に参加するように派遣先の営業さんに指示されました。

無知だったので、イヤイヤ参加したのですが、今思えば断れるなぁって・・

派遣でしか募集しない案件がある

派遣でしか募集しない案件というのがあります。

  • アシスタント的な業務
  • 時短や週3日とか
  • 産休や育休の人の代わり
  • 短期プロジェクトのメンバー
  • 正社員採用が進まないポジション
  • 紹介予定派遣

などなど。

紹介予定派遣でしか募集しない正社員・契約社員の仕事もあります。

詳しくは、「紹介予定派遣ってどうなの?メリットがある人、ない人」をご覧ください。

パート・アルバイトよりは時給が高い

パートやアルバイトよりは時給が高い傾向にあるのが派遣です。

求人サイトで見比べてみるといいですが、200円ぐらい違うことなんてザラ。

派遣先から直接雇用のお話があっても、そっちのほうが時給が低いってことで、断る派遣社員さんはいるんだよ

福利厚生が充実

派遣会社は、派遣で働きたい人を集めることが重要ミッションです。

なので、福利厚生が充実しているところは多い!

派遣会社と派遣先の両方の福利厚生が使える、という立場です。

派遣会社が用意している福利厚生も利用できるし、派遣先によっては、社員食堂のなどを派遣社員にもOKをしています。

同一労働同一賃金っていうのがあって、その関係で派遣先の福利厚生をいくつか利用できます。

派遣会社のサポートが受けられる

派遣の場合、派遣会社の担当者が就職のサポートをしてくれます。

久しぶりの就活や一人で企業とやり取りすることに不安がある人はメリットです。

一人で応募だと、書類審査がなぜか通らないけど、理由がわからないことも多いです。

派遣の場合、何かしら推せるポイントがある仕事が紹介されます。

必ず希望の派遣先で仕事できるわけではないですが、箸にも棒にも掛からいわけじゃないので、効率的。

就業後も困ったことの相談や退職についてなど、派遣会社の担当者に相談できます。

派遣社員で働くデメリット

派遣のデメリットは、法律が原因になっているものと、有期雇用であることが原因なことがあります。

派遣のデメリット
  • 雇用が不安定
  • 最大で3年しか働けない
  • 解雇されやすい立場
  • 給与が高くない
  • スキルを身に着けにくい
  • 長く続けると仕事が見つかりにくくなる
  • 月によって給料がバラバラ

雇用が不安定

派遣契約は、だいたい3か月。

「1年間働けます」と言われても、1年間で契約を結ぶのは稀。

3か月の契約を繰り返し更新していく形をとります。

更新のたびに「契約更新しますか?」と派遣会社が派遣社員と派遣先に確認。

どちらかがNOといった段階で、契約は終了。

急に契約更新がなくなることもあります。

気になる方は、「派遣更新されない ショック!なんでなの?理由が知りたい」をご覧ください。

最大3年しか働けない

派遣法の定めで同じ部署では原則最大3年間しか働けません

詳しくは後述しますが、3年経ったら別の会社を探さないといけないんです。

(もしくは、同じ派遣先の違う部署の違う仕事を探す)

解雇されやすい立場

派遣社員は外部の人であること、1回の契約期間が短いので契約更新しない、つまりクビにしやすい側面があります。

例えば、派遣先の経営不振やスキル不足、周囲とトラブルを起こすなどの問題があったなどが原因で契約が更新されないことも。

もしくは、派遣先の社員が異動してきて、仕事がなくなったりすることもあります。

社員の場合、法律で解雇しにくいので、問題を起こしたとしても、会社はなかなかクビにはできません。

でも、派遣社員は自社の社員ではない。

なので、正社員より安定はしていないのです。

では、そんな可能性はどのくらいか?というと、そこまで多い比率ではないです。

ほとんどの場合、スキルや勤務態度に問題がなければ、事前に説明があった期間ぐらいは働くことができます。

リーマンショックやコロナのような急な不況が訪れて、会社の経営が傾くこともありますが、それはなかなか予測できません。

給与が高くない

派遣は時給制であることがほとんど。

働いた分だけなので、月によって変動があります。

また、パート・アルバイトよりは時給は高い傾向にありますが、正社員のようにたくさんの賞与がもらえるわけではありません。

賞与や退職金が時給に含まれている、という建付けだったりもします

なので別途で支給されることがほぼない。(稀に派遣先が支給してくれるけど、多くないので無いものと思って)

ただ時給交渉ができる余地があります。

スキルを身につけにくい

仕事のスキルや経験って育てていくとメリットがたくさんあります。

  • 転職しやすい
  • 年収UP
  • フリーランスや副業につながる

けど派遣社員の場合、なかなかスキルや経験を身につけるのが難しいです。

▼理由はこちら

理由
  • 最大3年しか働けない
  • 教育研修が正社員に比べてない
  • 仕事拡大のチャンスが無い(契約業務以外、お願いできないことになっている)
  • なにかあると、解雇の対象にすぐなってしまう
  • 責任ある仕事や新しい仕事を任されにくい

長く続けると仕事が見つかりにくくなる

本当はダメなんだけど、派遣社員の年齢に希望を出す派遣先は意外と多い。

なので、同じ派遣先で最大3年しか働けないことを考慮すると、年齢を重ねていくうちに仕事が見つかりにくくなることも。

ただ、5年以上同じ派遣会社から派遣されていると、派遣会社と無期雇用契約を結ぶ権利が発生します。

月によって給与がバラバラ

派遣に限りませんが、時給制のお仕事って月額給与にばらつきがでますよね。

ゴールデンウィークや年末年始、お盆休みなどまとまった休暇があると、月額のトータルが下がってしまいます。

あと、体調不良や家庭の所用などでお休みしたいときも、有給が発生していないと無給。

間違って知られている派遣のメリット・デメリット

派遣のメリット・デメリットで間違って伝わっていることもあるので、念のため解説。

交通費がでない→でます

同一労働同一賃金という法律が施行され、派遣社員にも交通費が支給されます

時給に含まれていたり、別途実費支給だったりと派遣会社によって、支給の方法はさまざまなので、確認してみてください。

でない会社は・・やばいですね。やめておきましょう。

大手企業に就ける→中小も多い

大手企業にはたくさんの派遣ポジションがありますが、中小企業も多いです。

最近だと人材の獲得が難しいので、本当は社員が欲しいけど見つからないから派遣社員にきてもらいたい、というケースも。

大手企業で働きたい場合は、仕事紹介時に希望を出しておきましょう。

中小企業の良さは、仕事が幅広くて経験を積むことができたり、社員登用の可能性があったり、というところでしょうか。

大手は、就業規則が厳しいですからね。

なかなか社員登用が無い印象です。(ゼロではないし、ポジションによっては社員登用制度があったりしますが)

中小企業といっても、大手派遣会社は取引する基準を設けているので、零細企業などは入ってこないはず。

責任が重くない→ポジションによる

派遣のお仕事ってピンキリなんですよ。

アシスタント的な事務作業からスペシャリスト派遣のように、経験を買われて高時給で派遣されるお仕事もあります

「派遣の品格」というドラマがありましたけど、ハイスペックな人が時給3,000円というのは本当の話。

もちろん経歴や相応のスキル経験がマスト

英語を使った人事や経理、みたいな仕事を時給2,000円近くで働く人もいます。

なので、責任が軽い仕事ばかりではありません。

とはいえ、責任が重い仕事は少ないですけどね。

仕事が簡単→誰でもできる~専門スキル必須まで

データ入力や申し込み書類の開封作業、といった誰でもできる仕事もあれば、金融系の事務のように資格保有者じゃないとできない仕事まであるのが派遣。

派遣登録している人が、さまざまなのも理由のひとつ。

  • 事務未経験な人
  • 10年以上の専門キャリアがある人
  • 長いブランクがあるひと

など、その人に見合った仕事の紹介があります。

ケースバイケースのメリット・デメリット

派遣先や周りの人、状況によって変わるメリット・デメリットもあります。

周囲から「派遣社員」と下に見られるか

首都圏や都市圏だと派遣という働き方は、もう一般的。

一方、派遣で働く人が少ないエリアもあって、印象は場所で変わることも

また、雇用形態で人に上下をつけちゃうタイプの人はゼロじゃないので・・

個人的には、人間的に洗練されていない人なので気にするなと言いたいですが、親が気にすることもあるので難しい問題ではあります。

スーの派遣時代の仲間は、派遣社員を自ら選んでいたので、みんな堂々としていたし、周囲にも次に派遣を選んだことをどうこうゆう人はいませんでした。

正社員が偉いと考えるのは、変な話。

「不満があっても会社は解雇しにくい」という事情を考えても、いろんな人が所属しているはずなのです

社内で対等に扱ってもらえるか

「派遣さんだから」と言われることはあります。

スーも実際に言われました。

言われたときはびっくりしたけど、悪気があるというより、人がどんどん変わるから重い責任があるポジションじゃなかったんです。

働くうちに慣れたのと、親切に接してくれる人もたくさんいたので気にならなくなっていました。

「派遣さんだから」という言葉よりも、どんな態度で接してくる会社(部署)なのかが重要です。

チームメンバーとして大切に扱われることもあるし、線を引かれることも。

これは、一緒に働く人の人間性だったり社風だったりで、働いてみないとなんとも言えない。。

妹が金融機関の一般職で就職したんですが、総合職から下に見られるような扱いされたようです。

総合職は、電話とらない、偉そうにしていると言っていました 笑
そうゆう人に限って、仕事もたいしてできない、と。(毒)

ポジションって役割の違いだけなのに、それを理由に偉ぶる人もいるんですよね。

あー、残念

職歴に影響するか

職歴に関しては、一概に影響するとは言えないです。

職歴数などにもよるし、派遣法の改正で3年までしか働けないので、結果的に増えます。ただ、法律なので理解を示されることも

あとは、職務経歴書の書き方でうまく見せる方法もあります。(派遣時代をまとめちゃうとか)

派遣でしてきた業務のほうが影響を与える気がしています。

そうはいえ、正社員になりたいなら派遣を続けながらも情報収集や活動をしていたほうがいいです。(派遣社員歴を必要以上に伸ばすのではなく)

査定・人事考課がない

派遣社員の場合、年に1回人事考課があって、査定があって、賞与が上がる・下がる、といったことは基本ありません。

これは、雇われ方の差なんです。

日本の正社員は、最初は業務内容を特定して採用するけど、異動や職種変更の可能性はあるよ?という形式。(新卒は業務内容の提示すらないことが多い)

いろんな仕事を任せて、成長具合などで給与が上がるような仕組み。(下がることもある)

一方の派遣は、「〇〇業務」といったように、指定された業務で雇用契約します。

〇〇業務を1,500円でお願いします、という契約なので、業務内容が変わらない限り、給与は変わりません。原則ね。

とはいえ、時給UPが全くないわけではありません。

仕事の質がよくなったり、多くの仕事をこなせるようになった、など派遣先の評価があがれば、時給があがることもありますよ。

詳しくは、「【例文あり】派遣の時給交渉が成功した人に共通する7つの理由とコツ」ご覧ください。

派遣社員で働くメリットがある人・ない人

派遣にはもちろんですが、メリットはあります。

ただ、人によってそれをメリットと感じる人と感じない人がいる

デメリットも同じです。

スーが派遣で働いていた時、チームには20名以上の派遣社員がいましたが、90%は自ら望んで派遣社員を選んでいました。

スーもね、その時は正社員じゃなくて派遣がいいと思って、派遣にしていたんです。

一方で、スキルも経験もある人で長期的に安定的な収入が欲しい人には、派遣はデメリットの方が大きいと思います。

メリットがある人

派遣で働くことにメリットがあるかもしれない人の特徴

メリットがある人
  • 子育てや介護でフルタイムは無理!
  • 正社員での仕事がなかなかみつからない
  • 未経験の職業に就きたい
  • 大きな責任を任されたくない
  • 副業をしたい

子育や介護でフルタイムは無理!

正社員は、週5日の8時間といったフルタイムで働くことがほとんど。

「成果さえだせれば、働く時間はどのくらいでもいいよ」

というお仕事は、なかなかありません。

子育てや介護など、体力の問題で長時間労働はできない、などフルタイムで働くことが厳しい人もいます。

そんな状況の人には、短時間での案件もある派遣やパート・アルバイトという働き方はアリ。

ただ、短時間の勤務条件はパートアルバイトの方が多いです。

派遣は、フルタイムの仕事が多めですが、事務系のお仕事したいなら検討の価値はあると思います。

正社員での仕事がなかなか見つからない

さまざまな事情で、正社員の選考になかなか通らないことがあります。

理由
  • 経験やスキル不足
  • 長いブランク
  • 年齢的ハンデ

そんな場合、派遣なら見つかることも。

市場より高い待遇条件を求めている場合は、派遣でも厳しいですが・・

未経験の職業に就きたい

中途採用で未経験でOKとなると、仕事が限られてくるのは本当。

なり手が少ない職種や20代の若者であれば、未経験でも採用されやすいですが、年齢が高くなるとハードルが低くないのが現状です。

派遣の場合、そのハードルが少し低くなります。

とにかく「経験」をつけて、次の転職に生かそうとする人には、派遣は選択肢のひとつとして考えてもいいと思います。

大きな責任を任されたくない

スーの派遣社員時代で実際に聞いた声です。

優秀な人だったのですが、結婚して主婦業を大切にしたいから、責任の少ない派遣がいいと言っていました。

派遣社員が無責任にできるという話ではなくて、営業成績の達成や商談、クレームの解決などをしない仕事も多くあるので、気が楽だという話。

正社員時代に苦労したりで、そんなプレッシャーから解放されたい人にも派遣はメリットがあります。

クライアントとの飲み会とか、正社員は断りにくいけど、派遣は断って全然OKだよ。あと、契約外の仕事も基本受けなくていいの。頼まれたら派遣会社の営業さんに即相談!

副業をしたい

副業をしたい人は、派遣で働くメリットはあります。

派遣は、副業を禁止していないし、残業なしも選べる。

なので、副業をしながら働きやすい環境を作ることが可能です。

また、副業に関する仕事に就いてみるのもアリ。

デメリットの方が大きい人

一方で、デメリットの方が大きい人もいます。共通するのは、正社員のような「安定した働き方がいい人」

デメリットしかない人
  • 20代で正社員希望
  • 専門スキルがある
  • 正社員を絶対希望!
  • スキル・経験を身に着けたい

20代で正社員希望

若者は本当に大人気!

派遣登録したらオファーが殺到です。

正社員を希望している20代は、正社員で見つかる可能性大!

未経験でも雇ってもらえる可能性はあります。

派遣はきっといつでも見つかるので、第一候補にしなくてもOK。

ただ、最近だと事務職の正社員募集が減ってしまって、事務系の仕事に就けないわ・・という悩みを持つ若い人も。

そんな人が、派遣会社の正社員になって、派遣社員として事務職に就く、というケースもあります。

大手派遣会社が募集していたりします。

ただ20代限定の募集になっています。

詳しくは、「【徹底解説】20代は無期雇用派遣をやめとけと言われる7つの理由」をご覧ください。

専門スキルがある

専門的なスキルや経験を持っている人は、40代でも転職できる可能性があると思います

特定の業界に精通していて、その業務に対応できる人があまりいない場合や管理職・チームリーダーの経験があるような人は、まずは転職市場で自分の価値をチェック。

派遣で専門スキルは歓迎なので、とりあえずは就活でいろいろ試してもいいと思います。

人気職種(IT系・介護・看護婦など)

IT系や専門事務と呼ばれる経理や人事、法務、看護師、マーケティングなどの経験がある人は、分ければ引く手あまた。

40代以上でもでも大企業とかのこだわりがなければ、正社員・契約社員で見つかる可能性があります。

派遣登録したらオファーはくる職種なので、社員希望であれば転職活動に集中してみてもいいかも。

正社員を絶対希望!

派遣先で、正社員になる道は無い訳ではありません。

ただ、派遣先の事情によるので、本当に未知数!

なので、正社員を希望するなら、転職活動に力を入れるべきです。

あと、派遣社員よりは契約社員の方が可能性があると思います。

派遣社員は、派遣会社の社員ですが、契約社員は雇用主が同じです。

なので、「正社員登用制度」を設けていることも少なくない。

また、年齢や職歴が不利だと思う場合、パートやアルバイトスタートで、社員登用される会社を探すのもアリです。

スキル・経験を身に着けたい

派遣で身につけることも可能ですが、派遣社員には「契約業務以外のことはやらせちゃダメ」と法律で決まっています。。

なので、仕事が慣れてきたら幅を広げたい、新しい仕事やプロジェクトにも参加したい!というのであれば、派遣以外の選択肢を選びましょう。

派遣は最大3年しか働けませんしね。

派遣社員を選ぶときは、仕組みをおさえて!

派遣という働き方はちょっと特殊なんです。

仕組みを知っておくと、自分にとってのメリデメがわかりやすいかも。

雇い主と就業先が違う変わった働き方

正社員・契約社員やパート・アルバイトの場合、企業と雇用契約を結んで働きます

一方で派遣は、派遣会社と雇用契約を結んで、企業に派遣されて働きます。

企業から見ると派遣社員は、「外部の人材」なんです。

つまりは、自分とこの社員ではない、派遣会社の人という認識。

派遣の仕組み

給与や有休付与は派遣会社から

雇用主は派遣会社なので、給与も有給の付与も派遣会社からでます。

健康診断や交通費などもそうです。

なので、派遣の契約を延長するしないも派遣会社と相談。

仕事の指示は派遣先の会社

仕事の指示は、派遣先の会社の人から出されます。

派遣会社の人は業務の指示を一切しません

働く場所も派遣先だし、指示も派遣先の人からなので、働き方としては契約社員やパート・アルバイトとあまり変わりません。

同じ部門なんだけど、正社員・パート・派遣、が混ざっている職場もあるほどです。

ややこしいけど、今の時代はいろんな働き方があるから、増えるかも。

契約社員やパートアルバイトとの違い

同じ「非正規雇用」と呼ばれる、契約社員とパート・アルバイトとの違いや同じところを表にまとめてみました。

比較表

派遣社員契約社員パート・
アルバイト
雇用主派遣会社企業企業
給与
(ボーナス)
派遣会社企業企業
交通費派遣会社企業企業(条件による)
有給派遣会社
(取得時期は、派遣先と相談)
企業企業
福利厚生派遣会社と派遣先の両方企業企業
契約期間原則3年(同じ派遣就業先)1年から3年が多い。最大5年。無期契約になることも短期の契約が多い。最大5年。無期契約になることも
職種事務や工場、販売系など正社員と同じくらいの募集あり販売接客が多い傾向

契約期間については、次の章をぜひ読んで!

派遣を選ぶ場合、気にしたいのが「派遣期間の期間制限」

派遣を選択する場合に気にしておきたいのが、法律による派遣期間の制限です。

ちょっと難しく感じるかもですが、なるべく簡単に説明しますね。

同じ部署で働けるのは原則3年

同じ会社の同じ部署で働けるのは、原則3年までです。

派遣法の定めで3年以上は働くことができません。

ただ、同じ会社内で別の部署に異動したら、リセットされるので働くことができます。

人事部で働いていたけど、総務部に異動したらまた3年働ける、といった具合。

「別の部署」というのは、定義があるけど細かいので説明省きます。

3年経ったら、別の会社で働いてもいいよ?と思うかもしれませんが、その場合もややこしくて、次に説明する5年ルールの影響が。

5年ルール

企業は派遣社員やパート・アルバイト、契約社員をいつまでも有期雇用契約(3か月とか1年とかの)契約を繰り返して雇えるわけではないんです。

有期の雇用契約を繰り返し結んで5年経つと、労働者(派遣とかパート・アルバイトね)には、無期の雇用契約を結ぶことができる権利が発生します。(労働契約法)

「正社員になる」とは限らないけど、3か月・・といったような期間の区切りがなくなります。なのでで、安定して働けるようになる。

そんなルールがあるんですね。

ただ、そのルールは企業にとっては諸刃の剣。

たくさんの従業員を長期的に雇うことに不安がある場合、5年契約を結ぶ前に契約を更新しないする企業もあるんです。

派遣社員の雇用主は派遣会社になるので、派遣会社の方針が関係してきます。

パート・アルバイト、契約社員も同様ではありますが、派遣会社ではなくて、働いている会社が直接の雇用主です。

ちなみにですが「無期の雇用契約を結びたくない」場合は、雇い主に申し出なければいいだけの話。

6年目に「やっぱり無期契約がいい」と思ったら、その時に申し出ることも可能。

参照:厚生労働省 無期転換ルールのよくある質問(PDF)

無期雇用派遣とは?

無期雇用派遣とは、雇用契約の期間に制限がない契約を結ぶタイプの派遣です。

一般的な派遣だと、3ヶ月の短い契約を繰り返しますが、それがない。

派遣社員の場合、まず3年経つと「無期雇用派遣」になる選択肢を出されることがあります。

これは、必ずではなくて、派遣会社や派遣先の意向があっての話。

なぜ無期雇用派遣を打診してくるかというと、無期雇用派遣になると、同じ部署で3年以上働くことができるから。

無期雇用派遣は、派遣法の3年ルールの適用外なんです。

ほかにも適用外はありますが、多くはありません。

  • 60歳以上である
  • 産休や育児休暇、介護で会社を休んでいる人の代わりで派遣

など。

詳しくは、無期雇用派遣とは?メリットがある人、デメリットだけの人で解説しています。

積極的な会社も全員にオファーするというより、勤務態度やもっているスキルなどを鑑みる傾向もある。

あとは、派遣先が派遣料金を上げてくれるかどうかも重要なんだよね

【実例】派遣を選んだ人の理由

スー自身の派遣時代の経験と人材業界に住み着いてから聞いた「派遣を選んだ理由」の一部をご紹介します。

20代:地方から出てきたけど、長居するかは決めていない

東京にでてきてみたくて地方から出てきた方。

でも、地元が大好きなのでしばらく生活はしたいけど、ずっといるかは決めかねている。

なので、派遣がちょうどいい、といっていました。

30代前半:正社員時のプレッシャーはもう嫌。主婦業も大事にしたい

結婚と同時に会社を退職して派遣に切り替えた方がいました。

すごく仕事ができる人だったので、「正社員にならないの?」と聞いてみたら、もう責任の重い仕事はしたくない、と。

派遣先からも契約社員の話があったけど、断ってもいました。

30代後半:旦那が転勤族。長く勤められない

旦那さまが転勤族ということで、正社員を避けていた方です。

3か月単位の雇用契約であれば、急な状況の変化があっても対応できるから、という理由があったようです。

正社員だと辞める時に大変だけど、派遣の場合は契約の区切りがあるから調整しやすかったみたいです。

30代前半:本業は俳優。フルタイムは働いけない

本業があるけど、それ一本では食べていけない。だから時短で週2-3日の仕事を選んだ方。

パートやアルバイトをしている人も多いと思いますが、派遣でもそのような理由はききます。

40代:子育てが一段落。復帰したい。

子育てが終わってからの再就職の人もいます。

ただ、ブランクが10年近くあったので、正社員は無理と判断。派遣で経験を積んでから、次のステップを考えている、ということでした。

20代半ば:お金をためて留学したい

留学の目標があって、長期務めは考えていない。お金を貯めたいので、パートよりも時給の高い派遣を選択。

スーも次のキャリアを考える時間がほしくて、長くて半年と決めて派遣やってました。

正社員だと迷惑かけるしな、みたいに思っていて。

30代後半:どうしても残業ができない

正社員のつらいところは、残業や移動、転勤が断りにくいこと。

子育てや趣味を優先したい場合、残業なしがマスト条件の方もいます。

派遣の場合、業務外のことや事前に言われていた条件と違うことをお願いされにくいです。

法律が厳しいのと、突発的な業務は正社員が優先的に引き受ける会社が多いので。

30代:本当は正社員が希望。でも職歴が厳しくてみつからない

未経験の仕事にチャレンジしたいや、留学や趣味に時間を費やしていて、正社員の職歴がない場合、正社員での転職が厳しいことがあります。

日本の場合、新卒で会社に入社することが多く、その時にビジネスマナーなどを叩き込まれますよね。

中途採用の場合は、即戦力を求めることが多いので、ビジネスマナーは身に着けていること前提。

正社員(契約社員でも)の歴がないと、「新卒の研修受けてないのか」という印象をもつ会社はあります。

派遣のデメリット まとめ

  • 派遣がデメリットばかりというのは説明不足
  • 特徴があって、メリット・デメリットはその人の希望とか状況による
  • 自分の要望を考えて、派遣の検討を
  • 本当は正社員がいい、という場合は、先にそちらの模索を!
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