突然の契約終了!派遣はこんなもの?ショックの時に知ってほしい対策

突然の契約終了
悩み
  • 急に派遣の契約が終了になった!
  • 契約終了はショックだし、納得いかない
  • 会社に居づらい。どうすればいい?

派遣は急に契約が終了することがあります。

それは、長期の仕事でも短い契約を繰り返すせいです

都合が悪くなると「契約終了」のカードをあっさりだされます

予想外の契約終了にショックを受け、落ち込む人も多いはず。

この記事では、突然の契約終了にどう対処すればよいのかを解説します。

スーのプロフィール

派遣業界での勤務15年以上

これまでの経験

  • 仕事紹介をするコンサルタント
  • 派遣社員のサポート専門担当
  • 派遣の営業担当
派遣社員としても働いた経験あるよ
目次

何が起こった?突然の契約終了

「長期の仕事といわれたのに!」

「前回の更新では何も言われなかったのに」

「契約更新があるような言い方してたはず」

多くはないですが、派遣の契約が予期せず終了することはあるんです。

不信に思うし、納得いかないですよね・・

まずは、なぜ急に契約が終了したのかを簡単に解説します。

派遣先の都合による終了

ひとつあるのは、派遣先の都合です。

一例
  • 経営悪化
  • 社員の配属が決定
  • 部署の統廃合

人員削減をしなければいけない、新卒が入ってくる、みたいな理由で急な契約終了が起きます。

この場合、後任の派遣社員が来ることはありません。

この場合は、他の派遣社員も契約終了になったりするよ。

たまにですが、ものすごく勝手な都合もあります。

一例
  • 若い派遣社員がほしくなった
  • 難しい業務もしてほしいから、別の人がいい
  • 派遣料金の安い派遣会社に乗り換えたい

緊急性が乏しいのに、簡単に人を入れ替えたいと言ってくるケース。

派遣会社も対応に苦慮するんです。

派遣先の社員の人格が疑われるケースだよ。派遣社員を軽くみているよね。

自分への評価による終了

働きぶりや評価に対して、NGが突きつけられて契約終了になることも、少なくないです。

一例
  • 仕事ができないと思われた
  • 勤怠が悪いと思われた
  • 人間関係のトラブル解消のため
  • 一緒に仕事しにくいと思われた

人間関係のトラブルは、100%誰かのせいってことはありません

両方が歩み寄るべきですが、そうも行かない場合があります。

人事

社員の方が問題児でどうにもならない。でもクビも無理。申し訳ないけど、派遣さんが引いてくれ・・

本当にやりきれない!

立場の弱い派遣社員が損するんだよね。。

「納得できない!」場合の対処

契約終了に納得できない人も多いはず。

この場合にどうすべきかをご紹介します。

それぞれ解説しますね。

派遣会社の担当者に本音をぶつける

派遣会社の担当者に本音をぶつけるのもアリ。

  • なぜ急に契約が終了になったの?
  • 予告してくれなかった!
  • 長期だと言ったじゃない!

でもこれは「自分が納得するため」の行動になってしまいます。

いろいろ聞いても、残念ながら契約終了を覆すのは難しい

ただ、心の中でわだかまりを抱えるくらいなら、「スッキリするため」に話してみるのもいいと思います。

「契約を更新しない」であって、契約を途中で打ち切るとは違うんだよね。

違法性が無いかをチェック

例えば次のような場合、「休業手当」を請求できる可能性が高いです。

  • 口頭やメールで契約更新OKと言われていた
  • 契約終了まで30日なかった

派遣会社に休業手当がでるかを確認しましょう。

労働基準法監督署や都道府県には、労働に関する相談窓口があるから、そっちに聞くのもあり!正しい情報をもらえるからね。

厚生労働省|労働基準行政の相談窓口

契約延長ができないかを探る

派遣先の担当者や信用できる派遣先の人に相談し、契約延長の道がないかをダメ元で相談するのもあり。

可能性は低いんだけど、「やるだけやった」と納得することができるかも

反論することで損することも

契約終了の理由によっては、反論したくなることもあります。

派遣先や派遣会社に物申したいところですが、自分が損することも多い。

次の3つのリスクを知っておいてくださいね。

やっかいな人認定。次の仕事紹介がない

納得いかないけど「ゴネてやっかいな人!」と思われるリスクがまずひとつ。

人間関係を理由にした場合でも、「申し訳ないけど、理解してよ」と願っているもの。

度が過ぎる言葉や態度は、「仕事紹介は無理」という評価に・・

勝手な言い分なんだけどね。「この派遣会社にはお世話にならない!」と思えるなら、気にしないで。

関連記事:派遣会社のブラックリスト入り?【36のNG行動】

派遣先で”腫れ物”あつかいされる

契約終了が決定しても、契約までは仕事は続きます。

そうなると会社で「腫れ物あつかい」されて、ストレスフルな時間が増えることに・・

次の仕事探しが遅れる

派遣会社の追求に時間を使いすぎてしまうと、次の仕事探しが遅れてしまうことに。

物申しても、派遣会社と派遣先で話したりと、何かと時間がかかるんだよ。でも、結局「ごめんなさい」が結論になりやすい。

【結論】時間のムダとイラつきが増すだけ

正直なところ、派遣会社や派遣先と戦うことは、時間だけでなくメンタルも消費します。

それだけの成果が得られるかというと、契約更新される可能性は限りなく低い上に、慰謝料なども期待もできない。

嫌な相手とのやり取りする時間が増え、ストレスだけが溜まってしまうことになりかねません。

気持ちはすごくわかるのですが、なんだかんだ自分が損するんですよね。。

こんなこと言ったら社会人失格だけど、物申すより「引き継ぎには協力しない、明日から有給消化します」の方が、簡単に相手にダメージを与えられるかも。

これ以上損しないためのポイントを見る>>

「すぐ辞めたい!」場合の対処

「いたたまれないし、辞めたい!」という方もいますよね。

気持ちはよくわかります。

この場合の対処について考えてみましょう。

「明日から行かない!」で損すること

「もう行きたくない!」とすぐに辞めてしまうと、損することがあるんです。

辞めてもいいと思うのですが、その前に知っておいてほしいことがあります。

有給消化ができない

有給が余っている場合、消化できないです。

きっと買い取りもしてもらえないので、もったいない。

自己都合の退職になってしまう

自己都合の退職になる可能性がでてきます。

離職票に「自己都合」って書かれてします恐れアリ。

そうなると失業保険が出るのが遅くなるから、すごく損!

最終的に自己都合か会社都合かは、ハローワークが判定するよ

しつこい連絡でストレスフル

「もう行かない」となっても、派遣会社からはしつこく連絡がくるので、ストレスです。

言ってくること
  • 契約を全うしろと説得してくる
  • 貸与物を返してほしい
  • せめて引き継ぎだけして

責めるようなことを言ってくる人もいるから、踏んだり蹴ったりだよ

関連記事:「派遣を辞めたい」のマニュアル

契約の短縮を相談しよう

もう行きたくないと思ったら、派遣会社に相談し契約の短縮を相談するのもひとつです。

契約短縮をしたい理由の伝え方

「もう仕事も割り振られず、ヒマになると思う。早々に辞めたいです」

「とても居づらいし、ストレスです。契約を短縮できませんか?」

「引継書は作るので、作成が終わり次第、辞めたいです」

できれば、「会社都合」で離職票を出してもらうことを条件にすること。

意外と契約短縮に応じるケースはあるから、気になる人は派遣会社に相談してみて。

次の仕事を決めて、即日で辞める

さっさと次の仕事を決めて、決まったら即日で辞めるのもアリ。

「社会人としてどうなの?」と気になる人もいますが、派遣は派遣社員を不利に扱っている側面が大きいので、気にしないでOKだと個人的には思います。

長期と言ってたのに、急にクビを切って、仕事は全うしろはないよね。生活かかってるんだけど。

いつでも契約終了できるように短い契約にしておくのは、派遣会社と企業にとって都合がいいから。このくらいのリスクは受けてもらおう。

これ以上損しないためのポイントを見る>>

「契約は守るけど居づらい!」場合の対処

契約終了は受け入れるけど、居づらいという場合の対処法もお伝えします。

それぞれ解説しますね。

契約を守ることのメリット

契約を守ることでのメリットは次の3つです。

収入が確保

とりあえず収入が確保されるのはメリット。

次の仕事が決まっても、そこまでの生活費は必要です。

失業保険を早めにもらえる

「会社都合」で離職票をだしてもらえるので、失業保険が早くでます。(ちゃんと確認してね!)

会社都合
自己都合
  • 雇用保険の加入期間:6ヵ月以上
  • 支給まで:7日の待機期間後
  • 雇用保険の加入期間:12ヵ月以上
  • 支給まで:2~3ヶ月後

※実際に振り込まれるのは、支給開始から1ヶ月後

仕事紹介がある可能性も

協力的な姿勢を見せると、次の仕事紹介があることも。(契約終了の理由次第ですが)

契約を守ることで損することもある

意外かもしれませんが、契約を全うすることで損することもあるんです。

仕事がなくてヒマ

もう終了が決定しているので、新しい仕事が割り振られずヒマ疲れする可能性もあります。

引き継ぎをお願いされる

契約終了でショックな中、マニュアル作成や引き継ぎをお願いされたりすることも。

仕事探しが遅れる

次の仕事探しをする時間が限られてしまいます。

また、いい仕事があってもスタート日と調整が取れず、断念せざるを得ないことも

居づらいときの対処

「居づらい」への対処法は、少ないのですが3つ提案しますね。

とにかく有給消化!

有給消化をして、出勤日を減らしましょう。

次は、別の派遣会社で仕事を探す可能性も高いので、有給は全部使ってください。

有給の買い取りは基本しないから、使わないと損だよ!

仕事は最低限で収める

仕事を最低限やって終わらせましょう。

  • 残業しない
  • 新しい仕事も終了を理由に断る
  • 他の人を手伝わない

評価を上げようとしないでいい

優しい人は、急に契約を切られても、仕事を断らずやってあげます。

もちろん心から手伝いたいなら、全然OK。

人間性が評価され、何かにつながることもあるでしょう。

でも納得いかないなら、無理に評価を上げようとしないでください。

下手したら、相手にいいように利用されちゃいます。

ポイント4つ:これ以上損しないで辞める

突然の契約終了、これ以上損をしないためのポイントを4つご紹介します。

それぞれ解説しますね。

有給は全部使おう

有給は全部使ってください。

権利ですので、派遣先が「困る!」といっても、派遣会社に「絶対取りたい」と強気でいいましょう。

派遣会社が派遣先と調整しますので、こちらは何もきにしなくていいです。

契約期間で消化できないほどの有給がある場合は、派遣会社に「買い取って」と依頼してみるのもアリ。

派遣会社が派遣先と調整して!って言ってきたらどうすればいい?

「派遣先がダメといっているんです。でも、私の雇用主は派遣会社ですよね?調整してください」って言い返して!中抜きしているのだから、このくらい働いてもらわないとね。

失業保険がどうなるか確認

失業保険は、「会社都合」と「自己都合」で支給の時期が大きく違います。

離職票の退職理由に「会社都合」と書いてくれるかをしっかり確認しましょう。

「自己都合」と書かれてしまったら、ハローワークに申し立てしてみて。

今の派遣会社に仕事紹介は期待できない

契約を切ってきた派遣会社に期待しないほうがいいです。

派遣会社

仕事を探します!

と言葉で言っても、怪しいところ。

とりあえず何かしら紹介だ!と希望から外れた仕事を紹介してくるケースもあります。

特に仕事の評価で契約終了になった場合は、全然探してくれないか、難アリな派遣先を紹介されることも。

気持ちが落ち着いてきたら、自分で次の仕事探しを始めましょう。

正社員を目指してもいいと思います。

年齢的な問題や時短など、仕事を見つけにくい場合は、早めに探し出すのをおすすめします。

急がないなら長期休暇を取るのもいいよね。

退職理由をどうするか

契約終了になった場合の退職理由ですが、下記のどちらかで大丈夫です。

  • 契約満了
  • 派遣先の都合により終了

調べられることはありませんし、事実ですので。

働きぶりが契約終了の理由でも、派遣先の都合だよ。

自分を責めずにケアするのが先決です

突然の契約終了は、ショックだし落ち込みますよね。

自分が否定された気分にもなりやすいです。

可能なら、「合わなかっただけ」と割り切ってみてください。

どんなに優秀な人でも、場所を間違うと評価されないんですよ。

社風に合わないこともあるし、そこの人間関係のせいで悪い評価になることなんて、正社員でもよくあります。

「あなたが悪い」と言って言いくるめてきたら

変な派遣会社の担当にあたると、すんなり契約終了させたいために「あなたに非があるんだ」と思わせてくる人もいます

でもね、そもそも派遣先に斡旋したのは派遣会社です。

雇用主でもあるし、どっちかが悪いなんてことはありません。

精一杯がんばったのに認められなかった悔しさを、理解してくれない担当者の言葉を信じないで。

ほんとに「合わないことが起きた」だけなんです。

心身をリラックスさせて、落ち着いた頭を取り戻す

ショックや怒りが湧いてくるのは、当たり前です。

ただ、その状態で行動してしまうと、火事が大きくなっちゃうことには注意が必要。

まずは、自分を労ってあげてくださいね。

頑張った自分にご褒美を
  • マッサージに行く
  • 美味しいものを食べる
  • 欲しいものを買ってみる
  • 海辺を散歩する
  • 映画を見る

人生を変えるきっかけに逆利用してしまおう

このやるせなさを行動力に変えてみるのも、いいと思います。

  • 正社員を目指す
  • 転職に有利な資格を取る
  • ITスキルを高める
  • 副業を始める

契約終了は、勝ち組になるための「伏線」だと考えてみて!

突然の契約終了でよくある質問

派遣会社が契約より早く辞めたらと言ってきたら?

たまにですが、派遣先が「すぐ辞めさせて!」と理不尽なことを言ってきます。

そして派遣会社が、契約短縮を持ちかけてくることも。

その場合はすぐに合意するのではなく、以下の2点を確認してからにしてください。

  • 契約短縮した場合、契約期間中の給与保証はあるのか
  • 「会社都合」で離職票を出してくれるか

ショックを受けているし、恥ずかしいから契約短縮をもちかけられたら、すぐYESっていっちゃいそう。

そうなんだよね。そう言いくるめてくるから、しっかり交渉してね。もうYESって言った場合は、行政に相談してみて。

有給消化をさせてくれない!

派遣会社に相談しましょう。

派遣会社がNGを言うなら、行政の相談窓口に連絡します。

有給は権利。

強気で大丈夫ですよ。

派遣会社がゴネてきたら、「行政に相談する」と言ってみて。態度が変わるかも。

厚生労働省|労働基準行政の相談窓口

派遣会社に何を請求できるの?

派遣会社に請求できるのは、以下のようなことです。

  • 有給消化
  • 次の仕事の斡旋
  • 30日前を切っている場合は、休業手当。

残念ながら慰謝料とかは、難しいでしょう。

失業保険は会社都合になる?

会社都合になるはずですが、派遣会社の方針もあるので、絶対確認してくださいね。

自己都合だと言ってきたら、会社都合にするよう強く申し出てください。

もしくは、ハローワークに相談します。

ハローワークが最終的にどっちか決断するからね。労働者の味方なので、頼ろう。

契約を短縮する契約書にサインすべき?

納得したならOKですが、下記の2点を確認してからサインすることをおすすめします。

  • 会社都合で離職票を出してくれるか
  • 休業手当を契約期間分、支払ってくれるか

休業手当は、平均賃金の6割以上というルール。でも、満額を請求してみてね。自分から短縮を申し出たは、難しいかもしれないけど。

急に契約終了されない派遣先の選び方を知りたい

派遣の場合、3ヵ月単位の契約が多いので「長期といったのに、更新がなかった!」というリスクが、どうしても消せません。

ただ突然の契約終了を言い渡されないために、できることはあります。

  • 官公庁の仕事を選ぶ(安定している)
  • 勤怠に気をつけて、仕事を頑張る
  • 人間関係を悪くしない(すごく良くする必要もないです)
  • 対応がしっかりしている派遣会社を選ぶ

まとめ

  • ムカつくけど、契約終了を覆すのは難しい
  • 損しないように、権利をしっかり主張しよう
  • あなたが悪いわけじゃないです。派遣の仕組みの良くない点がでた
  • しっかり自分を労ってください
  • 落ち着いたら、今度は良い職場を探しましょう。

契約終了は、誰だってショック。

頑張ってきたのに、この仕打ちは落ち込みます。

これを機に、正社員や派遣社員を大事にする派遣会社・派遣先に巡り会えることを祈っています。

応援しています!

正社員を目指したい人向けのアドバイスはこちらの記事

派遣社員を脱出する。正社員に向けての転職活動スタート

  • URLをコピーしました!
目次