顔合わせ(≒面接)は、合格率が高くないんです。
私は顔合わせの経験も多数あるし、派遣会社側として顔合わせに挑んだこともたくさんあります。
また、派遣先企業として面接官をしたことも。
「あ、この方じゃないな」というとき、顔合わせでは「におわせ」的なサインがあることを知りました。
この記事では、代表的な不採用サインと落ちる理由、対策についてご紹介します。
- 5つの不採用サイン
- 不採用の理由
- 次の対策
派遣顔合わせの5つの不採用サイン
顔合わせの雲行きが怪しい代表的な不採用サインを5つご紹介します。
予定よりかなり早く終わった
派遣の顔合わせの所要時間は、約30分ぐらいです。
なんの理由もなしに、10~15分くらいで終わってしまうのはあまりいい兆候とはいえません。

急なミーティングやトラブル対応で、「短い時間しかとれない」とか事前に言われている場合は別だよ
質問がほとんどなかった
顔合わせでは、自分の職歴や経験について話すパートがあります。
職歴や経験についてほとんど質問がなかった場合、相手があまり知りたいと思っていない可能性が高いです。
ふつうは、一緒に働くメンバーを迎え入れるので、ミスマッチが起きないように質問がいくつか入ります。
相手の聞くことがないぐらい完璧な説明でだったら別ですが^^;
話し終わった後の感想で相手の反応を見てみてね。
満足そうか、興味なさげなのか
仕事や会社の説明がほぼなかった
顔合わせは、こちらの職歴や経験を話すだけの場ではありません。
そもそも「職場見学」とも言われるように、本来なら派遣先の仕事の話を聞く場です。
なのに業務の説明が薄くて手短に終わらせていたり、「あなたに知ってもらおう」という姿勢を感じられない場合は赤信号。
「期待させるのも悪いな」みたいになっている可能性があります。



仕事の説明はほぼないのに「すごいキツイ仕事だよ?」「あなたには無理なんじゃない?」みたいな話をしてきたら、もう次の仕事探していいよ・・
せっかく訪問してくれた派遣社員に敬意がないよね
担当者の感じがなんかよくない
- 話が噛み合わない
- 会話のキャッチボールが続かない
- 下ばっかりみて、こっちを見ない
- なんか威圧的
- 投げやりな態度
派遣先の担当者がこんな態度だった場合、不採用の確率は高いかも。
まぁ、厳しい職場でストレス耐性をチェックしているときもありますが・・



こんな態度の派遣先で働ける?か考えてみてね
「ご縁があれば」と言われた
顔合わせでは、そこまで聞かないフレーズでもありますが、「ご縁があれば」と言われたら、採用したい候補にはなっていないかもしれません。
採用候補にしたい派遣社員には、採用をにおわせることはあっても、「あなたにあまり興味がない」と受け取られかねないことは言わないものです。
顔合わせ以外でも不採用サインがある
顔合わせ以外でも、「あーこれは採用されるの厳しいかもな」というサインもあるので、参考までにご紹介しますね。
合否に時間がかかると言われた
- 他社の派遣社員との顔合わせをする
- 「採用」の決定打がなかった
- ビミョーなラインで迷っている
顔合わせで良い印象だった場合、逃したくないのでそんなに待たせることはしません。
すごく来て欲しい場合、他社との顔合わせを断ってでも返事を出してきます。
「他社の派遣さんとも会ってからだなぁ」ぐらいのラインでいるんですね。
ただ本当にダメだった場合は、待たずに「不採用」を出してきますので、可能性がゼロではないです。
顔合わせ直後に感想を聞かれなかった
派遣会社の担当者は、顔合わせが終わったら双方に感想を確認します。
- どうでしたか?(顔合わせの感想)
- OKだった場合、ここで決めたいですか?
- 入社は問題ないですか?
これを聞かれなかったということは、「落ちる確率が高いから期待させられない」と担当者が判断している可能性があります。
顔合わせの連絡がなかなかこない
顔合わせ前の話になりますが、「顔合わせをお願いします」と言われたのに、全然連絡が来ない場合、ちょっと雲行きが怪しいです。
派遣先の担当者が忙しすぎて時間が取れない場合もありますが、他社の派遣社員との顔合わせを優先している可能性もあります。



派遣会社は、「派遣先の要望に100%合っている人しか紹介しない」わけじゃないんだよ。
なので、より希望に近い人と先に会おうとしているのかも
これは判断できないサイン
なんとも言えないサインもあるので、簡単に説明します。
顔合わせの結果が当日にこない
当日に来ないことはよくあります。
というのも、同じ日か前後の日程で他の派遣社員とも職場見学している場合、回答に数日かかることがあるんです。



派遣会社に「結果はいつ頃わかりますか?」と確認いれておこうね
次の仕事が紹介された
顔合わせが決定している、顔合わせの合否連絡を待っているのに、同じ派遣会社から仕事の紹介が来る場合があります。
これが何とも言えないのは、派遣会社によってルールが異なるから。
派遣会社内でも派遣社員を取り合うことは、よくあります^^;
なので、「そっちダメなら、こっちで!!」となっている状態も考えられるんです。
メモをとらなかった
これも微妙な感じです。
スキルシートは事前に送付されていますし、入社日も決まっていたり、事前に入社できる日を伝えている場合、特にメモすることがない場合もあります。
顔合わせの「採用サイン」とは
では、逆に気になるのが採用サインですよね?
絶対ではないですが、「あ、これは好感触!」というのもあります。
「ぜひお願いします」的なことを言われた
顔合わせが一通り済んだあとなどに、「ぜひお願いします」みたいなことを派遣先から言われた場合は、採用フラグかもしれません。
本気じゃないとなかなか言えないセリフです。
入社日や休み予定などを具体的に確認された
「この方いいな」と思った場合、入社を想定した話になっていくことがあります。
- お休みの予定はありますか?
- 来週から勤務は可能ですか?
- 入社に必要な情報について具体的に説明された
話が盛り上がって予定時間を大きく過ぎた
顔合わせの中で大きく話が盛り上がって、時間オーバーすることもあります。
- ぴったりな人で、経験などを詳しく聞きたい
- 経験が深く、他の業務も想定して話が広がった
顔合わせに落ちる確率は60%ほど
派遣ってすぐに働けるイメージなかったですか?
私はありました^^;
なので、「意外と仕事紹介が少ない」「こんなに落ちるのか!」ってびっくりした記憶があります。
派遣の合格率は30~40%ほどと、高くはありません。
仕事にもよるので、あくまでも平均です。
なぐさめではないですが、落ちる人の方が多いんですよ。
なので、不採用サインがあっても落ち込まないでほしいです。
それにあたなに非がある話じゃなくて、ただマッチング(相性)しなかっただけなので。
落ちる確率については、「派遣の職場見学で落ちる確率は60%以上!落ちる予兆と理由」で詳しくご紹介しています。
派遣の顔合わせで不採用サインがでた3つの理由
せっかく時間を使って、準備もして挑んだ顔合わせなのに、不採用サインを出されたら悲しいですよね。
そんなことが起きた理由は3つです。
業務経験とスキルが足りないと確信した
職歴やスキルを聞く中で、「あ、無理だな」と確信してしまった可能性はあります。
もしかしたら、派遣会社がスキル経験は足りないんだけど、人柄の良さなどであなたを推したのかもしれません。



なんだかなぁって思うよね。。
または、オーバースペックという理由もあるんだよ。
英語は使わないのに、英文事務の経験ばっかりの人が来たりすると、「つまんなくてすぐ辞めそう」って思われるんだよね
チームカラーに合わないと判断した
あなたのパーソナリティや雰囲気が、チームに合わないなと早々に判断されることもあります。
経験やスキルは問題ないけど、「メンバーと合わなそうかなぁ」といった不採用理由もあるんです。
組織って人間関係が結果にでることがあるので、重視する会社は多いんですよ。
あと、「雰囲気になじめなくて早くやめそう」という理由もあります。
実は他の派遣社員でほぼ決定
ほかの派遣会社からも派遣社員の紹介があった場合、顔合わせを同じ日や前後の日に実施するケースが多くあります。
そして、すでに顔合わせ済みの他の派遣社員でほぼ決定したい、と思っていて顔合わせの雰囲気があまりよくない、ということがあります。



これは派遣会社にもあまり知らされないんだよ
顔合わせの合格基準は3つだけ
顔合わせの採用基準は主に3つです。
①経験とスキルが基準をクリア
必須スキルや経験をクリアしていることが第一。
企業が派遣会社に派遣を依頼する場合、求めるスキル・経験を伝えます。
派遣会社は、その中で優先順位を確認していきます。
「必須」と言われていることは、クリアしていることが採用条件のひとつ。



みんな基準をクリアしていた場合は、「尚可」条件まで満たしているや次の②に当てはまるが、採用基準になるよ
②チームにあってそうな人柄
スキルや経験だけで採用可否が決まらないのは、転職と同じです。
一緒に働くメンバーや立場などを鑑みて、人柄がフィットするかも大事なんです。



落ち着いた職場だから、40代以上がいいわ



会社の雰囲気は20代が多くて活発だけど、経理だから大人しい人でOK



女性が多いから、うまくやれる人がいい!
みたいなリクエストがあることも普通にあるんです。
③勤務条件どおりに働ける
①の経験・スキルも②の人柄も問題ない、となった場合でも不採用サインがでちゃうのは、勤務条件を満たせないときです。
- 特定の曜日に残業ができない
- 突発休が頻発するかもしれない
- 来週からスタートしてほしいけど、1ヶ月先になりそう



これは、派遣会社の責任もある理由だよね。
先にわかっているはずというか・・
ただ派遣会社に伝えていないことを、顔合わせの場で発言すると、こんな事態も起こりえるので気をつけてね
【疑問】不採用は違法じゃないの?
ごもっともな疑問ですよね!
派遣法では、「派遣する人を決めるのは派遣会社。派遣先の企業にその権利はない」といった趣旨のルールがあります。
「不採用」ということは、「面接だった」という証拠ですから、派遣法に違反しています。
ただ、顔合わせの結果を「不採用」とか「不合格」といった言葉で伝えることは、基本ありません。
というのも建付けは、「面接」ではなくて「顔合わせ・職場見学」であり、しかも本人が希望した場合に実施。
そして、その顔合わせや職場見学などの様子を鑑みて、「派遣会社が最終判断した」ということになっています。
まぁ正直、グレーだなぁと思いますが、違法と言い切れないんですね。
仮に「不採用は違法だ!」と主張しても、こちらにいい事がないんですよ。
ジャッジまでに時間がかかるし、仮に違法だとしても顔合わせした派遣席には行けないです。
派遣先が契約を結ぶ義務もありませんから。
すごくモヤモヤするかもしれませんが、顔合わせの対策をしっかりやって、次の仕事に挑む方が結果的に自分が得します。
【これから顔合わせ】採用されるための対策
「派遣=パート・アルバイト」ぐらいの感覚で、顔合わせに行くと失敗しやすいです^^;
特に事務系の派遣は、面接対策をしたほうが採用確率があがります。
顔合わせの詳しい対策については、「派遣の職場見学でされる質問とは?準備を5つのステップで解説」をご覧ください。
ここでは、キーポイントとなることを3つにまとめました。
時間がない、面倒だなと思う人は、この3つだけ意識してみてください。
職歴と仕事がマッチしている部分を探す
紹介してもらった仕事と職歴の中で、活かせそうなものを探します。
例えば、通信会社での一般事務を受けたとします。
携帯販売の経験があった場合、以下のような経験をアピールする、といった具合です。
- データ入力
- 顧客対応
- 業界の知識
近い経験だけでも、「あ、この方は大丈夫そうだな」という印象をつけられる可能性があります。



派遣先の人に、「この経験あるから、その業務はデキると思います」というのを暗に伝えるイメージだよ
身だしなみと笑顔
初対面の場合、見た目の印象が半分以上を占めるとされています。
「オフィシャル感」をしっかり演出してください。
服装やヘアスタイルについては、「コーデ例あり【40代】派遣の職場見学・登録で損しない服装とは?」でご紹介しています。
あとは、笑顔!!
相手が不機嫌そうでもほほえみ!
緊張する人もいると思いますが、笑うとリラックスできます(逆説的ですが)
真顔の人をみると、周囲も緊張しますが、笑顔でいると安心できるんですよね。
「聞く姿勢」を見せる
相手が話しているときは、「関心をもって聞く姿勢」を意識してみて下さい。
自分の話を聞いてくれる人に対して、人は好感を持ちやすいです。
間違っても相手の、話にかぶせちゃダメです。
人の話を聞かない、落ち着きのない人だという印象になります。
余裕があれば、相手の話したことに関する質問やちょっとした感想を伝えてみましょう。



「相手に話させばかりで大丈夫かな?」って心配になるかもしれないけど、あなたへの印象はUPしているので、不安にならずに落ち着いてね
【顔合わせ済】不採用フラグがあった場合の対策
顔合わせが終わり不安に感じたことがあって、この記事を読んでいる方もいると思います。
前述した不採用サインがあったな、と思う場合の対策は2つです。
切り替えて別の仕事を探す
切り替えて別の仕事を探すことをオススメします。
結果がすぐでればいいですが、待たされた上に話が流れると仕事に就くまでの時間がどうしてもかかります。
また、別の仕事が同時進行していることで、精神的にも余裕ができます。
ポイントは、今の派遣会社じゃなくて別の派遣会社で探すこと。
今の会社で探してしまうと、「結果待ちステイタス」なので話が進みにくいんです。
絶対に登録しておきたいのは、最大手のテンプスタッフ
派遣業界のTOYOTAみたいな存在です。
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すでに登録済みなら、世界最大級のアデコもおすすめです。


あとは準大手のマイナビスタッフ
後発組でまだ登録者を積極的に募集中。
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▼次に登録すべきおすすめの会社をこちらの記事で紹介しています。
次はどこの派遣会社に登録する?複数社に登録した方がいい人がいる


派遣会社の担当者に相談してみる
派遣会社の担当者に、素直に相談してみる手もあります。
正直、あの顔合わせで決まるとは思えないんです。
別の仕事を進めたほうがいいかなと思うんですがどうでしょうか?
こう聞くことで、派遣会社の所感を知ることができます。
別の仕事を紹介してくれる可能性もあるし、意外と「好感触だった」という印象もでてくるかもしれません。
裏話:顔合わせ後は何が起きているの?
顔合わせ後にどんなやり取りがあるのかご紹介します。
派遣会社が派遣先に印象を確認している
顔合わせが終わった後、派遣会社の担当者は顔合わせの印象を派遣社員と派遣先企業に確認します。



仕事を受けてくれそうかな?



この人で決めてくれるかな?
そこで不安点や足りないなと思ったところが、ポロッと相手からでたとき、それを派遣会社はフォローしたりするんですね。
他社の派遣社員の顔合わせを待っている
ひとつの応募にたいして、複数の顔合わせが進んでいることは、珍しいことではありません。
他社から紹介された派遣社員の顔合わせも実施しているんですね。
だいたいスケジュールを合わせてくることが多いです。
その方が回答が一気にでますから。
派遣会社も「他社さんの顔合わせがあるから待ってて」と言われているんです。
場合によっては候補者の探し直しも
候補者が一人だった場合でも、複数名であっても、「マッチする人がいない」となれば再度探し直しになります。
「顔合わせの雰囲気よくなかったな。次の候補を探したほうがいいかな」
という風になっているワケです。
なんだかなぁって感じですが、派遣会社も回答を待たさせれている立場なので、はっきりと不採用とは言えないんですよ。
派遣の顔合わせでよくある質問
不採用サインと関連する質問をピックアップしますね。
派遣の顔合わせってほぼ採用じゃないの?
残念ながらそうではないです。
顔合わせとか職場見学なんて言われたら「あ、もう決定?」って思いますよね。
ぶっちゃけていうと、派遣法で面接が禁止されているから、面接を顔合わせとか職場見学なんて言い換えているんですよ。
ただ、少数ですが本当に顔合わせですればOKみたいな仕事もありますよ。
お互い顔ぐらいみておきましょうか、みたいな感じで。
返事まで1週間かかる。その間は仕事探しダメ?
全然OKです。
1週間まって不採用連絡が来たら、またそこから「応募→顔合わせ→合否待ち」になります。
ただ、同じ派遣会社だと「結果待ちステイタス」で他の仕事紹介が凍結する会社もあるので、別会社で探すことをオススメします。


顔合わせに通りやすい仕事の特徴を教えて
顔合わせに通りやすい仕事の代表例は、以下の通り。
- 官公庁案件
- 大量募集
- 介護や販売など
官公庁案件は事務職も多く、顔合わせがないこともあります。
官公庁はひとつのポジションや部署に対して、ひとつの派遣会社にしか依頼しません。
つまり、「他社の派遣社員と競う」という状況にならないんです。
それゆえ、複数の派遣会社に登録しておかないと見つけにくいことがあります。