「派遣社員として働いているけど、職場環境もいいし仕事も気に入っているからこのまま正社員になりたい」と思うこと、ありますよね?
私は派遣社員のサポートを15年以上していますが、派遣社員が派遣先の社員になるケースを少なからず見てきました。
でも正直なところ、「派遣社員を採用する企業」と「正社員になる派遣社員」はそこまで多くありません。
また絶対とは言い切れませんが、直接雇用する企業や正社員になれる派遣社員には、それぞれ特徴があるようです。
この記事では、今の派遣先で正社員の可能性があるかの見極めポイントと厳しい場合の対処法を具体的に解説するので、次にどうすればいいかが見えてくるはずです。
「派遣じゃなくて安定して働きたいよ」という人は、ぜひ最後まで読んでくださいね。
ふつうの派遣から正社員になれる確率は「前提」で変わる
今の派遣先で正社員になれる確率は、「今置かれている条件」で大きく変わってきます。
大前提として、派遣先が派遣社員を社員にできる人事制度があるかどうかがとても重要。
これがないと正直なところ可能性が限りなく0に近いんです。
企業によっては、採用は新卒か中途採用だけと厳密に決まっている、派遣社員を受け入れる期間は「●年だけ。直接雇用は原則NG」というルールがあるんですね。
まずは、社員になれるチャンスがある企業かのチェックポイントをご紹介します。
社員登用制度があると、チャンスは広がる
派遣先で社員登用制度が設けられている場合、正社員または契約社員になれる可能性があります。
この制度がある企業は、優秀な派遣社員であれば社員に迎え入れようという方針をもっています。
ただ多くの場合、一律採用ではなく、以下のようなルールが設けられています。
- 1年以上働いた派遣社員が対象
- 社員の推薦状が必要
- 面接や筆記試験の結果で決定
スーがいた派遣先も1年ぐらい働いて、「優秀」と判断された社員には、契約社員のオファーがきていたよ
派遣社員から正社員への引き抜き実績がある
もし、今の派遣先が派遣社員を正社員に引き抜いたことがあるなら、社員になれる可能性がでてきます。
少なくとも「制度上の問題で派遣社員を社員にするのは無理」ってことはないです。
ただ「社員登用制度」ではなくて、「イレギュラーで採用した」の可能性も高いので、過剰な期待はしないほうが賢明。
紹介予定派遣で働いている
紹介予定派遣は、初めから社員登用を前提としています。
なので、派遣からの社員登用を会社として認めているし、正社員や契約社員になれる可能性は高め。
一般的に、紹介予定派遣から社員になれる確率は、約30%と言われています。
紹介予定派遣について詳しく知りたい人は、「紹介予定派遣ってどうなの?メリットがある人、ない人」をご覧ください。
スーの肌感覚だと、もう少し採用率は高め。
この数値には、「派遣社員からの断り」も入っているから
派遣社員を正社員にする理由としない理由
派遣先が派遣社員を社員にする理由としない理由を知っておくと、今の派遣先で正社員になるチャンスがあるかどうか判断しやすくなります。
派遣社員を正社員にする理由
派遣社員に「社員にならないか」と打診をする理由は主に3つです。
手放させない派遣社員になっている
派遣社員が優秀すぎて、派遣先の人が「この方がいないと困る!」となっていることがあるんです。
辞められると業務に影響が出るので、正社員として長く留まってほしいという判断。
または、仕事ぶりが素晴らしいので社員にしたいというケースもあります。
- 代わりの人を採用できる気がしない
- 3ヶ月の更新確認で他社に移らないでほしい
- 3年ルールで終了されると困る
ただ、現場が社員になって欲しい!と思っていても、そもそも「人事制度上で社員登用はない」となると無理なんだよね。。
社員でもできない仕事を担当
派遣社員ではあるけど、その人しかできない仕事を担っている場合、代わりにできる社員もいないため、正社員のオファーがきたりします。
3年で入れ替わると困る
派遣社員が同じ派遣先の同じ部署で働けるのは、3年まで。
「仕事のスキルが身についた人たちが、3年おきでリセットされるのは困る」という企業もあります。
- その企業独自の仕事で、誰がきても一から教える必要がある
- 業務内容が専門的で習得に時間がかかる
- やる気がある人は続けて欲しい
派遣社員が3年までしか働けないことについては、「誰得?「派遣の3年ルール」はひどい。就職弱者になる理由」で詳しく解説しています。
派遣社員を直接雇用しない理由
一方で、社員登用制度があったとしても、派遣社員を直接雇用する気がないケースもあります。
主な理由は2つです。
そもそも一時的に働いて欲しいから
「一時的な人員補強」として派遣社員を迎えている企業は多いんです。
以下のような理由で派遣を依頼しているので、社員にするとか考えていないんですよ。
- 産休・育休・介護休暇・病休など欠勤している社員の代わり
- 期間限定プロジェクトのメンバー
- 繁忙期対応のための増員
要するに長期的に必要なポジションじゃないので、社員化が考えられないということです。
厳しい言い方だけど、現実なんだよね。。
これは直視しておいたほうがいいと思うので、あえてキツめに伝えました。
パフォーマンスに満足していない
社員登用制度や引き抜きの実績があったとしても、派遣社員としての実績やパフォーマンスが悪いと社員のオファーはしません。
「●年働けば一律で社員」という企業は稀ですし、社員化する前にパフォーマンスの悪い派遣社員の契約更新をしないという対処をしてきます。
「派遣社員から正社員」の可能性がある企業の特徴
派遣社員を正社員や契約社員として採用する企業の一例をあげてみます。
中小企業で人手不足
中小企業では、人手不足が深刻化しています。
そのため、社員採用をしても応募が少ないことから、派遣社員に来てもらう企業も少なくありません。
そして、派遣された派遣社員を実際に見て、スキルや人柄がマッチした場合、直接雇用したいとオファーをするケースがあります。
人を採用できない職種
一部の職種では人手不足が深刻で、募集しても採用ができないことがあります。
採用できないので、人材派遣会社に派遣を依頼するんですね。
そして、来てくれている派遣社員が優秀だと、「うちの社員にしたい!」と言い出すことがあります。
- IT系職種
- 介護
- 販売・営業
- 製造系
- コールセンター
この場合、「形式上、外部試験を受けてもらう」みたいに社内でいろんな調整が行われて、社員化が決定します。
これもどんなに不足していても、社内ルールで社員登用制度がないとダメではあるんだけどね。
採用に対して柔軟
採用に対して柔軟な姿勢を持っている企業は、正社員のチャンスがあると思います。
新しい会社などは、「学歴とか気にしない。ただ優秀な人がほしい」と考えることも多く、「必ずこのルートじゃないとダメ」というのがありません。
なので、上長が人事とかけあえば採用決定なんてことも。
社員登用の実績を確認する方法
紹介した3つを見分けるのは難しいので、派遣会社や周りの人から情報収集するしかありません。
仕事を受ける前であれば、派遣会社の担当者にそれとなく聞いておきましょう。
長期的に働きたいと思っているのですが、社員登用制度とかある会社ですか?
もうスタートしている場合であれば、面談の時に確認しておきましょう。
この会社って社員になった派遣社員の方っていますか?
と聞いて、理由を聞かれたら「長く頑張りたいから」でいいと思います。
社員登用がない企業の特徴
逆に最初から「派遣社員を社員にすることはない」という企業もあります。
特徴なので、全部の企業が当てはまるわけではありません。
老舗大手企業
老舗大手企業というのは、言い換えれば「誰でも知っている昔からある企業」です。
大きな組織であるため、人事制度にないことを通すのが難しいんですよね。
社員登用制度がないと、イレギュラーを通すことができないんです。
また、「派遣社員に依頼する業務はアシスタント的なもの」と決めていることも多いです。
つまり「社員化する必要はなく、派遣の後任を入れればいい」状態になっているんですね。
老舗大手企業でも、営業や販売など職種を絞って社員登用制度を設けているケースもあるから、絶対ではないんだけどね。
人件費にシビア
人件費は、企業にとって一番大きな経費と言われています。
また、日本の法律で正社員を解雇するのはとても難しい。
そういう背景もあって、社員数や人件費をシビアに管理している企業もあります。
この場合、どんなに現場が熱望しても「社員になれない」ってことが起きるんです。
ルール上、社員数を増やせないから、派遣社員にきてもらう会社もあるんだよ。
派遣から正社員になる場合の注意点
正社員登用制度や引き抜き・スカウトの実績がある企業で、正社員を目指す場合の注意点を解説します。
派遣から社員になった人の特徴
社員登用制度があっても、全員を社員にするわけではありません。
ちゃんと人を見て採用を決めるんです。
意欲的に仕事に取り組んでいる
派遣としてのスタートでも、仕事への意欲的な姿勢は企業から評価されます。
特に社員の誰かが推薦しないと直接雇用されない場合、ここはとても重要。
社員を目指すなら意欲的な姿勢を見せる必要があります。
仕事のパフォーマンスや成績が良い
仕事の成果や評価も、派遣先が社員登用を考える上で非常に大事なポイントです。
バックオフィス系だと、仕事が丁寧で正確などでしょうし、販売や営業の場合は、成績がダイレクトに評価となります。
ここは頑張っておかないといけません。
チームメンバーとうまくやれている
企業はただの一人の力だけではなく、チーム全体としての力も大切にしています。
そのため、他のチームメンバーとの関係が良好で、円滑なコミュニケーションがとれている方は、評価が高め。
管理職の人は、メンバーに「この方どう?」って所感を聞くこともあるほど、チームメンバーからの評価も大事なんです。
勤怠がいいことは大前提だよ。上記の3つが揃っていても、勤怠が悪いとNGになる可能性がゼロじゃない。
正社員になる条件をしっかり確認
今の派遣先で社員を目指す場合、オファー条件もしっかり確認しておく必要があります。
派遣社員の時より給与が下がる場合もある
派遣社員の時給より正社員の方が給与や年収が低かった、なんて話は珍しくありません。
ボーナスや手当なども含めてチェックしておきましょう。
スーの友人でも仕事ぶりが評価されて、契約社員のオファーを受けたけど、派遣社員の方が給与よかったので断った人がいたよ。ただ、最初は低くても昇給するなら検討する余地はあるよね。
正社員とは限らない
契約社員やアルバイトや嘱託社員での採用、というケースもあります。
そこからさらに正社員を目指す、というルートが存在することも。
また、就業規則で年齢制限している場合があるのは要注意。
例えば、40歳までは正社員だけど、40歳以上は契約社員のみ、といったような。
そのあたりも情報収集が必要です。
派遣と正社員、パート・アルバイトの比較は、「主婦は派遣をやめたほうがいいの?パートと正社員で比較」でしているので、よかったらご覧ください。
有給などがリセットされる
派遣社員の有給を付与しているのは、派遣会社です。
雇用主が変わると、有給がリセットとなり、また半年後待たないといけないことに。
一般的には、6ヶ月働いたら10日付与されます。
良心的な会社は、入社時点で有給を付与してくれるケースがあるので、雇用条件はしっかり聞いておこうね。
【対策5つ】派遣社員から正社員になった実績がなさそうな場合
社員登用制度の話を聞いたことがない、引き抜かれた話もないとすると、社員になることはかなり厳しいと言わざるを得ません。
その時の対策を5つご紹介します。
派遣先の採用情報を確認して応募する
派遣先の採用情報ページを見て、募集状況をチェックしてみましょう。
今のポジションで募集がないか、ほかに自分のスキルや経験に合う募集があれば、自分から応募することも選択肢の一つです。
私も何人か正式に応募する派遣社員を見てきました。
この場合、事前に派遣会社の担当者や派遣先と相談しておくのがいいです。
急に応募すると先方もびっくりしてしまうので。
ただ、厚生労働省も派遣社員に社員募集情報の提供をするように、と企業に義務付けています。(いろいろ条件ありますが)
なので、全くのNGというわけでもないんですよ。
正式なルートになるから、学歴や年齢も選考基準になるよ。
「派遣社員としての評価を鑑みないケース」もよくあること。
道のりがハードになることは、知っておいてね。
無期雇用派遣を検討してみる
派遣会社で無期雇用派遣してもらえれば、3年以上も働き続けることが可能です。
この場合、派遣先の社員ではなくて、派遣会社の社員となります。
ただし、派遣先の経営状態によっては、働き続けることができず、別の会社に移る可能性がゼロじゃない。
また、待遇が一般的な派遣とほぼ変わらないことも多いです。
無期雇用派遣のメリット・デメリットをしっかり確認し、自分に合った選択をしましょう。
注意点としては、無期雇用派遣にするかどうかは、派遣先だけじゃなくて派遣会社の意向が大事。
派遣社員と派遣先だけで決定できることではありません。
無期雇用派遣については、「【デメリットしかない?】無期雇用派遣に選んでいい人・ダメな人」で詳しく説明しています。
老舗大手企業で、どうしても社員にできないんだけど、続けてほしい派遣社員がいると、派遣会社に「無期雇用派遣にして」と打診していることがあるよ。
派遣会社が合意すれば、あちらからオファーがくることも。
別の部署に移動して派遣を続ける
どうしても今の派遣先で働き続けたいけど、無期雇用派遣もダメだった場合、別の部署に異動して続ける方法もあります。
派遣法で同じ部署で働けるのは、3年までと決まっているので、違う部署に移ってリセットさせる方法。
ただ、異動先があるかどうか、異動先が合意するか、3年後にはまた辞めないといけないなど、ハードルが高い選択肢です。
正社員じゃないし、派遣のままだから安定したい人にはおすすめしないよ。
新しい派遣先を検討する
今の派遣先に可能性を感じない場合は、正社員登用の制度のある派遣先を探してみたり、紹介予定派遣にチャレンジするのも一つの方法です。
正社員になれるチャンスがある環境は、自分から探さないとダメなんですね。
今の派遣会社には相談しにくければ、新しい派遣会社に登録するなどして、可能性を探ってみましょう。
次に登録する派遣会社候補については、「次はどこの派遣会社に登録する?【10選】職種別のオススメ派遣会社」で詳しく解説しています。
派遣会社の担当が、親身になってあなたのことを考えてくれる人なら、相談してみるのも手だよ。
転職活動に踏み切る
安心・安定してひとつの企業で勤めたいなら、転職活動を強くおすすめします。
年齢を重ねるほど、転職は不利になるというか、仕事が減ってきます。
「今の派遣先でなれるかな」と悶々とただ時間を費やすより、転職活動に踏み切ったほうが、正社員になれる確率は高くなります。
「私じゃ無理」と頭の中でジャッジしないで、試しに転職サイトに登録してスカウトを待ってみてもいいと思いますよ。
【口コミ】派遣から正社員になった人はいる?
派遣から社員になった人の口コミをご紹介します。
集めてみましたが「社員化するケースは多くはない」というのは知っておいてくださいね。
Yahoo知恵袋の口コミ
Yahoo知恵袋で、派遣社員から社員になった人がいるかを調べてみました。
以下、抜粋です。
派遣社員ですが、派遣先から「直接雇用になれば」と歓迎ムードです。 まだ派遣の契約終了期間は先です。 皆さんであれば、直接雇用になりますか?
現在派遣社員としてある企業に勤務して約2年です。 もう1人、派遣社員の男の子がいます。 入社半年後ぐらいから、私とその男の子の正社員登用の話が持ち上がっています。 その正社員への登用について、派遣法に詳しい方にご教授頂ければと思い質問を投稿させて頂きました。
引用:Yahoo知恵袋
こちらの投稿は、派遣社員から社員になるリスクのひとつ。
「正社員になりたい!」と同時に、その会社がブラックじゃないかも要注意なんです。
派遣社員から契約社員になって、5年以上経ちました。一年更新の契約ですが、自動更新にすると会社側から言われ、ここ数年契約書にサインすらしていません。
引用:Yahoo知恵袋
ガルちゃんの口コミ
ガールズチャンネルの「派遣→社員」口コミです。
結構、社員になった方がいました。
ただ、やっぱり運が良かったとか全員じゃない、というのはあるみたいです。
アラサー。
派遣3年ルールで切られる予定だったんだけど、ちょうどお偉いさんとの面談があってダメ元で直雇用にしてほしいって直談判したよそこから契約社員、5年後正社員になった
結構大きい企業派遣、3社経験していますが、すべての会社で社員の話をいただきました。(紹介予定派遣ではありません)
引用元:ガールズチャンネル
派遣になって半年で社員に切り替えになったー
他にもたくさん派遣の方いたけど社員になった人は5%もいなかったと思う
あと運。上司次第+その時の会社の状況4年前に派遣から正社員になったよ!紹介予定派遣じゃなかったから期待してなかったんだけど、ちょうど辞める方がいたのもあり声をかけてもらえました。
今もその会社で働いてます!私の会社の派遣社員は派遣で正社員と同じ仕事してるのに、絶対に社員化にしないらしい
引用元:ガールズチャンネル
なのに契約終了で辞める時必死で引き止めてくるから何がしたいんやとも思う
こちらは正社員になれなかった口コミ↓
パワハラ小企業を辞めるためにやむなく派遣社員になり、当時派遣先だったその会社で正社員になれるルートを探ってましたが、はっきりとした制度がなく前例はあったものの運やタイミングでしかないと察しました。
引用元:ガールズチャンネル
それがわかってから正社員で募集してるところを受けて、当時の派遣先の正社員より好条件な待遇のところで社員になれました。当時36歳でした。
私の会社の派遣社員は派遣で正社員と同じ仕事してるのに、絶対に社員化にしないらしい
引用元:ガールズチャンネル
なのに契約終了で辞める時必死で引き止めてくるから何がしたいんやとも思う
X(旧Twitter)での口コミ
Twitterの口コミは少なかったですね。。
派遣先の声を参考までに。
「派遣社員→正社員」でよくある質問
いつかは正社員になりたい人へ
派遣社員から正社員になれる人の特徴は・・
「正社員になる」という意思が強い人。
意思の強さは、行動に現れます。
- 「今の派遣先」にこだわらない
- 派遣で働く期間を決めている
- 転職活動をしている
私も派遣社員で長期のお仕事を受けた時、正社員への転職活動を並行させる前提でした。(派遣会社には言わなかったけど)
「半年したら転職する」と静かに決めていた感じ。
働いてみたら社員登用制度がある派遣先で、面談でも「契約社員にならない?」と声もかかりました。
けど、”正社員”と心に決めていたので丁重にお断りしました。
その後、希望の会社に正社員で内定をいただき、半年でその派遣先は卒業したんです。
正社員になれないのは「いつかは」と思っている人
人間って慣れきった生活を変えるの怖いんです。
↓これ、当てはまって動けなくなっていませんか?
- 慣れた仕事がいい
- 生活のリズムができている
- 心地よい人間関係
- いい上司
- キレイなオフィスで福利厚生もバッチリ
カエルを熱湯に入れるとすぐ飛び出すけど、ぬるい温度だったら茹で上がってしまう、という話があります。
居心地の良さがもしかしたら、あなたの未来を危うくしている可能性が!
罠① 派遣先の人がすごく評価してくれる
派遣先があなたを評価しているのは、嘘偽りない本当の評価だと思います。
けど、それと「社員にしてくれる」を結びつけちゃダメ。
どんなに所属長があなたを評価しても、会社のルールを覆すのは本当に難しい。
また、「派遣社員としてすごく優秀」と見ているのかもしれないんです。
罠② 長く働いている人もいるから安心
会社によっては、派遣社員に頼っている部分が大きい場合もあります。
なので、長く働いていたり、契約社員になっているケースがあっても安心しすぎは危ない。
会社が傾きかけた時、真っ先に切られてしまうのは、自社社員以外。
これは、覚えておいてください。
「上司はすごくいい人で、私を評価してくれる」としても、どうなるかはわからないです。
リーマンショックの時、泣く泣く契約終了を告げた派遣先もたくさんあったんだよ。
「本当に申し訳ない」と言いつつ、どうにもできなかったの
罠③ 転職が難しい年齢になってしまった
職場の居心地の良さに派遣を続けて、気づいたら転職が厳しい年齢になる人もいます。
厳しいことを言うようですが、派遣先も派遣会社も将来の処遇を保証してくれません。
しっかりと自分でプランしなきゃいけないのです。
今は、人手不足もあり昔なら転職できないと言われた年齢でも、転職に成功する人たちがでてきています。
茹で上がったカエルにならないように、今からでも対策を考えましょう!
転職活動を今すぐはじめよう
これまでお伝えしたように、派遣先で派遣社員から正社員(契約社員)になるのは、不確かな要素が多いです。
一番怖いのは、動かない間に年齢だけを重ねてしまうこと。
あなたが20代なら今すぐ転職活動すべき!
ブランクがあっても、未経験でも就職の可能性が高いのは若い人。
30代でも十分なチャンスあり。
40代以降は、専門性や実績が問われて、ハードルが上がってきます。
派遣社員から抜け出したいのであれば、派遣先での雇用に期待を寄せるのではなく、「転職への入り口」に立ってみること。
今が一番若いのですから、早いほうがいいです!
面倒だけど、リスクが無くて転職のチャンスが広がるのは、以下の2つです。
とりあえず転職サイトに登録してリサーチ
転職サイトのいいところは、無料で仕事のオファーもくること。
履歴書・職務経歴書を書くのは大変だけど、一度作ってしまえば使いまわしできます。
おすすめは、業界最大手の
多くの企業が利用しているので、とにかく案件数が多いのが特徴です。
転職サイトのいいところは、「とりあえず」で転職をスタートさせられるところ。オファーがきても、希望しなければそっとスルーしてOK
転職エージェントに登録して、オファーを待ってみる
転職サイトへの登録より、本格的な活動になります。
転職エージェントのいいところは、非公開案件が多く、コンサルタントが仲介に入ってくれるところ。
- 履歴書、職務経歴書のブラッシュアップ
- 面接アドバイス
- 企業に聞けない質問が聞ける
- 企業と条件の交渉をしてくれることも
- 自分の市場価値を教えてくれる
転職エージェントでおすすめなのは、
リクルートエージェントは、最大手で幅広い仕事を取り扱っているのが特徴。
一方、マイナビは20~30代向けの仕事が強い。
>>マイナビエージェントの公式サイトはこちら
※マイナビのプロモーションを含みます。
まとめ:正社員への近道は、結局のところ転職活動
派遣社員から正社員になれる確率について、解説してきました。
やはり「社員登用制度」か「引き抜き・スカウトの実績」がないとかなり厳しく、それでも社員になれるかは不透明。
以下のようなことを強く希望する人は、転職か紹介予定派遣にチャレンジしてください。
- 安定して長く働きたい
- 給与UPしたい
- キャリアアップしたい
不況に陥ると、派遣社員の立場は本当に弱い・・・
企業は、社員のリストラをする前に派遣社員の契約を切ってきます。
転職活動をめんどうに感じるかもしれませんが、今が一番若いです。
行動を起こすなら今ですよ。
応援しています!