派遣の時給交渉に失敗したら「辞めます」はあり?失敗の原因

この記事にはプロモーションが含まれることがあります
派遣時給交渉失敗
悩み
  • 派遣の時給交渉が失敗したときのリスクは?
  • 派遣の時給交渉が失敗して、モチベーションあがらない
  • 時給が上がらない場合、どうしたらいい?

派遣で働くとき、時給は大事なポイント!

似たような仕事をするなら、時給は高いほうがいいし、1年頑張ってきたなら正社員のように昇給してほしいって思います。

ただ、必ずしも成功しないのが派遣の時給交渉なんですよね。

目次

時給交渉の成功率は約50%

派遣サーチが2022年に公開した調査によると、時給交渉をした人は約30%

時給交渉をした人の割合

そのうち、時給交渉の成功率は約50%でした。

時給交渉の結果

2019年の調査では9割の人が成功したという調査結果に比べると、コロナ禍の影響か成功率がだいぶ下がっています。

おそらくですが、コロナの影響で業績不振になった企業と躍進した企業の明暗がわかれたり、先行きの見通しが悪いことが原因で成功率が下がったのかなと思います。

派遣の時給は、どうしても景気に敏感。

ただ、人手不足感はあるので「時給交渉なんて絶対無理!」ってことはないと思います。(むしろ、派遣先が人手不足感あるならチャンス 笑)

派遣サーチ:派遣社員の時給交渉は成功しにくくなった!コロナ禍前後の派遣時給アンケート調査

時給交渉が失敗したときのリスク

時給交渉失敗のリスクは、「交渉時にどんな姿勢で挑んだか」で変わります。

相談する姿勢でやった場合のリスク

「可能なら時給を上げてくれませんか?」といったように相談ベースで言った場合、そんな大きなリスクは無いと思います。

通常であれば「ごめんなさい。無理でした」という話になり、「更新どうします?」って聞かれるぐらいです。

強引だったかもしれないときのリスク

派遣会社は、基本的にあなたに続けてほしいと考えます。

身も蓋もない言い方ですが、売上につながりますし、辞めてしまうと他社の派遣社員が後任になる可能性があるから。

ただ強引だった場合に考えられるリスクは、次の3パターン。

派遣先としては続けてほしい人材

この場合、時給は上げられないけど続けてほしいと思われているので、あまりリスクはありません。

派遣会社

ごめんなさい、でも続けてくれませんか?

という話になると思います。

人手不足で次の後任(派遣社員含む)も見つかりにくい場合も同様です。

人気職種・企業で後任がすぐみつかる状況

この場合、残念ながら「あなたが辞めてもすぐに見つかるので」とは言わないまでも、引き止めるのに労力は使ってきません。

もちろん、人気職種や有名企業であっても、あなたの評価が高いなら引き止めると思います。(派遣会社も引き止めるはず)

派遣先の評価がよくない

この場合、時給交渉を理由に更新がなくなるリスクが。

もちろん「時給交渉してきたから更新しません」は更新をしない正当な理由とは言えず、違法になるので、そんな事は言ってきません。(言ってきた場合、相手やばい)

派遣会社

では、他のお仕事を探してみてはいかがですか?

と、辞める方向にうながされることも。

あと「評価がよくないのに時給交渉してきた」と思われてしまうリスクも考えられます。

あなたの評価を派遣先が正しくできているかは、別の話!

見えていないこともあるし、感情が入っている場合もあるから。正直、納得いかないよね。

時給交渉をしなかったときのリスク

時給交渉をしない場合もリスクはあります。

ほかの派遣社員だけ時給がUP

同じ仕事をしているのに、時給交渉をした派遣社員だけ上がる可能性があります。

派遣社員から言われなくても時給交渉する派遣会社や営業マンはいますが、言われた人だけ交渉する人もいますので。

言ったもん勝ちってやつです^^;

業務や役割が増えても安く使われちゃう

派遣は業務内容をしっかり契約書で定めることになっています。

その業務に対しての対価が時給なわけです。

なので、業務が大幅に追加されたり、まとめ役などリーダーを任されたりするなら、時給もあがって然るべき

そこを主張しないのはもったいない!

時給交渉が失敗する7つの理由

時給交渉がうまくいかなかった理由は、主に7つあります。

7つの理由
  • 評価がよくなかった
  • 業務量やクオリティに変化がない
  • ほかの派遣社員との兼ね合い
  • 働いて1年経っていない
  • 派遣先の業績がよっくない
  • 営業マンの交渉力がなさすぎ
  • 派遣先が人件費にシビア

評価がよくなかった

業務や勤務態度に対する派遣先の評価がよくない場合、時給交渉はうまくいきにくいです。

派遣先の期待に添えていないので、時給をあげることを派遣会社が渋るんです。

正社員でもマイナス評価を設けているところはあって、その場合は給与が下がります。

派遣会社って実は薄利多売。

だから、時給を上げるためには派遣先に「派遣料金を上げてほしい」と交渉しないといけないの。

そして派遣先は派遣社員の働きぶりで料金アップに応じるかを決めることがある。

なので、評価が大事なんだよね。

業務量やクオリティに変化がない

始めた当初(引継ぎや研修期間を除く)と業務量が変わっていない、パフォーマンスも同じ場合も、昇給する理由がないので見送られることも。

ここが派遣社員の辛いところでもあります。

正社員なら、変化なくてもちょっと上がったりしますからね。

仕事量や責任の範囲を比べるのは、仕事を始めた頃じゃなくて2ヶ月終わったあたりと比べるといいよ。

最初は、慣れてもらうために、あえて仕事量を少なくしたりするから参考にならないんだ

他の派遣社員との兼ね合い

業務が同じで、勤務期間が同じ派遣社員がたくさんいる場合、ひとりだけ上げることが難しいと判断される場合があります。

または、自分より長く働いている派遣社員の時給が低い場合、その人より上げてしまうとトラブルになるから、と避けたりするんです。

納得いかないですよね。

特に評価がいい場合は、なんだかなぁってなる理由です。

働いて1年経っていない

1年未満で特に業務の追加などない場合は、まだ早いと判断されることがあります。

正社員も昇給は1年に1回であることがほとんどです。

それと比較されて「まだよー」となることもありますし、ほかの派遣社員が所属している場合、そっちと比較されることもあります。(Aさんも1年経ってからの昇給だったので、みたいな)

派遣先の経営がよくない

派遣先の経営状況が悪いと、時給交渉に応じてくれる可能性が低くなります。

人件費はどの企業でも大きな割合を占めるので、正社員なども含めて残業を減らす、ボーナスカットなど行われる。

もちろん派遣社員にも影響がでて、時給交渉に応じられなくなるんです。

営業マンの交渉力がなさすぎ

時給をあげるためには、派遣会社の営業マンは派遣先と料金交渉をしなければいけません。

よく「派遣はボッタクリ」「ピンハネしてるんでしょ?」と思われていますが、実はそうでもないんです。

派遣社員の時給は、飲食店に置き換えれば材料費みたいなもの。

それ以外のコストもあるので、薄利多売なビジネス。

なので、派遣先に料金交渉するのですが、営業マンの交渉力がなさすぎると成功しないんです。

ただ、この理由はなかなか表にでてこないのが難しいところ。。

僕の交渉力がなくて、失敗しました!すみません!って素直に伝えてくる営業マンはいないから・・

派遣先が人件費にシビア

特に経営状況に問題がなくても人件費にシビアな会社はあります。

派遣料金の交渉には応じない、それであれば辞めてもらって結構です、といった感じ。

人に対してドライな方針なんですよね^^;

逆によい時給を提示して、いい人を確保しようとする方針の会社もあるんです。

時給交渉が失敗したときにすることとNG行為

残念ながら時給交渉が失敗・決裂してしまった場合、しておいたほうがいいこととNGなことがあります。

派遣会社に時給が上がらない理由を確認

派遣会社から時給アップできない、と伝えられた場合「そうですか。。残念です。。」で終わらないことです。

時給を上げられない理由を聞いておきましょう。

そうすると次に自分がどうするかの参考になります。

もしかしたら、耳の痛い話がでてくるかもしれません。

でも、聞いておいたほうが今後のためになることが多いです。

時給交渉に失敗した場合、いろんな選択肢がでてきますからね。

選択しやすくなるためにも理由は大事。

今後、時給アップする可能性があるかを確認

可能なら、このあとの時給アップの可能性も確認しておきましょう。

パフォーマンス次第なら上がるのか、リーダーポジションならアップするのか、それともルール的に無理なのか。

これも今後の方針を決める参考材料となりますよ。

更新するかを決める

時給交渉の成功次第で更新をどうするかを事前に決めている人がほとんどだとは思います。

とはいえ、「ルール的に、これ以上は時給が上がらない仕事」というのがわかった場合、次の仕事を探すのか、それとも続けるのかを決定しなければなりません。

更新確認はいつまで待ってもらえる?

会社によりますが、後任探しや引き継ぎなどを考えると3週間前ぐらいには、どうするかを決めておいたほうがいいでしょう

あまり待たせてしまうと、派遣先も困ったり、不信感を持ちかねないので。

派遣先に再度交渉するのはNG

派遣会社との交渉が決裂したからと、派遣先に交渉するのは止めておきましょう。

よほど信頼関係があって、時給にまで相談できる間柄なら可能性がゼロじゃないですし、スーも「○○部長に上げてもらった」という同僚はいました。

ただ、派遣社員と派遣先は雇用関係がないので、時給を決める関係性にありません。

また、派遣会社も派遣先と交渉した結果、NGだったことも大いに考えられます。

【状況別】時給交渉が失敗したあとの対策

時給交渉が失敗したあとはどうするのか、を考えていきます。

就業して1年未満でNG理由がパフォーマンスの場合

就業1年未満で時給を上げるほどのパフォーマンスがまだ出せていないから、という理由であれば、仕事を続けるという選択肢もあります。

パフォーマンスが理由であれば、これから上がる可能性があるためです。

また1年未満なので、派遣会社も派遣先も「もう少し様子をみたい」と思っていると思います。

就業して2年目以上の場合

同じ派遣先で2年以上働いている場合は、次の仕事に移ることも視野にいれましょう。

派遣は同じ会社の同じ部署で働けるのは、ひとり最大3年まで。

どちらにしろ派遣先を変えざるを得ないわけです。

派遣で3年までしか働けないことについては、「誰得?「派遣の3年ルール」はひどい。就職弱者になる理由」をご覧ください。

契約更新しながら仕事を探す

とりあえず契約更新しながら、リクナビ派遣などで仕事を探します。

もしくは、別の派遣会社に登録しておくのもアリです。

同じ派遣会社だと「契約更新したのに、なぜ応募してきたの?」となり、紹介が進みません。

社員登用があるなら続ける選択肢も

派遣先によっては、派遣社員に社員等制度を設けているところがあります。

あまり多くはないですけどね。

その場合は、そこで社員登用を目指すという道もありますよ。

社員登用については、「「今の職場で派遣社員から正社員になるのは難しい」理由とは」で詳しく解説しています。

無期雇用派遣になれる可能性があるか

社員等制度がなくても、派遣会社の無期雇用派遣になれる可能性があるなら、3年を超えて働くことができます。

無期雇用派遣になる道があるかは、営業マンにそれとなく聞いてみてください。

ただ、無期雇用派遣になっても時給はそのまま、ということも多いので要注意です。

派遣先の業績が厳しいことが理由の場合

業績不振の場合、次の仕事を探し始めることをおすすめします。

まず時給が上がる可能性はかなり低いです。

そして、解雇リスクが高い!

派遣社員は、パート・アルバイトより解雇しやすいんですよ。。

というのも派遣先と派遣会社に雇用関係がないから・・

派遣先は派遣会社に「次の契約で派遣契約を終了します」と言うだけなんです。

なので、保険として別の仕事を探しておきましょう。

今の派遣会社では探せないので、別の派遣会社で探してくださいね。

パート・アルバイトと派遣の違いを詳しく知りたい人は、「派遣とパートどう違う?違いの10番勝負!」をご覧ください。

派遣先が人件費にシビア

人件費にシビアな派遣先で、時給をあげてもらうのは至難の技。

相当パフォーマンスが高くないと時給を上げてくれない。。

意欲があるなら続けてもいいですが、同じ仕事でも時給の高い仕事があるかもしれないので、リクナビ派遣とかで探してみることをおすすめします。

よい仕事をしても上がらない理由だった場合

例えば、周りの派遣社員とのバランスで時給をあげることができない場合、仕事を頑張ったとしても時給が上がる可能性は低いですよね。

この場合も別の仕事を探す方が収入は増えます。

自分より歴の長い派遣社員がたくさんいる場合、全員の時給アップを検討しなければならず、人件費増となるため派遣先との交渉が難航しがちです。

時給以外の条件も加味して次の仕事を探す

時給交渉に失敗した場合、理由によっては今後も上がる可能性が低いこともあるでしょう。

人間関係や立地、時給以外の条件は気に入っているなら継続することもいいと思います。

人間関係のよさは、職場見学でもわかりませんからね^^;

ただ、時給以外にも不満があるなら、次の仕事を探すとき。

どちらにしろ3年で仕事を変えなければいけないのですから、少し早めに見切りをつけるのも大事。

自己都合で契約終了したとしても、次の派遣会社の登録時には「契約満了」と伝えていいと思うよ。調べようがないしね。

時給交渉が失敗したら仕事探しを始めたほうがいい理由

前章で状況別に解説しましたが、個人的な見解では「とりあえず探してみよう!」です。

「探す」のにはリスクないですし。

時給がアップしたときのシュミレーション

具体的に考えてみます。

下記は時給がアップしたときのシュミレーションです。

条件:1日8時間 月20日働いた場合

昇給額月換算年換算
10円1,600円19,200円
30円4,800円57,600円
50円8,000円96,000円
100円16,000円192,000円

今の仕事と内容や難易度が同じでも、派遣先や派遣会社が変わると時給は変わってきます。

同じ時間働いたとして、こんなに変わるんですよ?

もしくは、今より短い勤務時間で同じ給与を得られる可能性もあります。

だったら・・ね??

→リクナビ派遣で仕事を探してみる

もう一度、今の派遣先の満足度を考える

もちろん仕事選びは、時給だけではありません。

だけど、下記の満足度をもう一度だけ考えてみてください。

  • 人間関係
  • 仕事内容
  • 勤務条件(勤務時間や休暇)

時給と天秤にかけてみて、派遣先を変えるか検討してくださいね。

どちらにしろ、3年で終わる可能性が高いんです。

2度言いますが、探すのはリスクなしです 笑

派遣の時給交渉の失敗に関するよくある質問

時給交渉に失敗したあとって、いろいろ考えちゃいますよね。

よくある質問について解説します。

派遣の時給交渉に失敗したら辞めるってアリ?

もちろんアリです。

考えられるリスクとしては、今いる派遣会社からの仕事紹介が無くなる可能性があることです。

別の派遣会社で仕事を探すことを視野にいれましょう。

派遣を辞めるときの手順については、「「派遣を辞めたい」のマニュアル」でご紹介していますので、よければご覧ください。

モチベーションがあがらない

どんな理由であれ、勇気を出して交渉した結果が失敗したらモチベーションは落ちますよね。

ただ、派遣先でやる気の無さや不貞腐れた態度を取ってしまうと、結果的にあなたが損をしちゃうんです。

時給も上がらないのに、会社の居心地まで悪くなったらいやですよね?

今の派遣先や派遣会社で、時給をあげる努力をする気が起きないなら、さっさと別の仕事を探してしまいましょう。

納得のいかない時給で働き続ける理由はありません。

仕事を変えるのは多少のリスクがありますが、探すことはリスクゼロです!

とりあえず、リクナビ派遣で探してみましょう。

次の更新でまた交渉ってできる?

時給交渉が失敗した理由によりますが、交渉するのはアリ。

交渉の余地がある理由

  • 就業期間が短い
  • 成果をまだ出せていない
  • もう3ヶ月様子をみてから

ただ、以下の理由だと次も交渉が成功する可能性は低いかも。

  • 派遣先が業績不振
  • ほかの先輩派遣社員の時給とのバランス
  • 派遣先の意向であげることは無理

時給交渉がNGとなった理由次第で、次も交渉するかを検討してみてください。

「無理そうだな~」

って思ったら、仕事を変えるほうがいいかもしれません。

希望額を下げての再交渉ってアリ?

これは少し厳しいかもしれません。。

というのも、たとえ希望額に満たなくても「○○円UPではどうですか?」って通常の派遣会社なら言ってきます。

0円回答だったということは、額の問題ではなかったということ。

なので、再交渉してもダメかも知れません。

ただ、派遣会社から「○○円UPではどうですか?」に対して「NO!」と回答したけど、やっぱりOKという話であれば、別です。

もう一度、営業担当者と話してみてくださいね。

一応更新したけど、やっぱり辞めたい

時給交渉は失敗したけど、一応更新にはOK出した、ということありますよね。

でも、モチベーションも上がらないし、やっぱり辞めたいということもあるでしょう。

別に時給の高い仕事が決定した場合もありますよね。

契約期間中の途中終了は迷惑がかかるのも事実ですが、とりあえず営業担当者に連絡して、続けられないことを相談しましょう。

「派遣を辞めたい」のマニュアル」では、途中終了する場合についても辞め方の説明をしていますので、参考にしてみてくださいね。

  • URLをコピーしました!
目次