この記事は、このような疑問にお答えします。
パートと派遣は、特徴があって違いも結構あるんです。
この記事を読み終えると、「自分がどっちを選べばいいか」が理解できますよ.
基礎知識|パート&派遣
パートと派遣は、根本が違うのでまずは基礎知識を押さえておきましょう。
パートの基礎知識
パートとは、企業が雇用する非正規社員のことです。
正社員と比べて以下のような違いがよく見られます。
- 働く時間が短い
- 働く日数が少ない
- 業務範囲が決まっている
フルタイムのパートもあるよ
派遣の基礎知識
派遣は、派遣会社の社員として、別の企業へ派遣される人のことです。
派遣会社とは期間限定の雇用契約を結びます。
「派遣会社の社員」であるため、給与や健康保険証なども派遣会社から支給されます。
つまりは、「働く先の社員ではない」ということ。
これはかなり大きな違いなんです
パートと派遣の違い 10番勝負
1.時給
時給は、一般的に派遣社員の方が高い傾向にあります。
派遣の場合、「即戦力」を求められることが多く、企業が希望するスキルや経験も社員に近いものがあります。
その分、時給が高くなっているんですよ。
「自分の会社で雇用しない」は、労務管理や雇用リスクがないので、「その分お金を支払ってもいい」という企業の思惑もあるの
2.勤務時間
フレキシブルに働く時間を選択できるのはパートの方です。
派遣は、フルタイムが主流。
時短や週3日といったお仕事もありますが、パートに比べるとだいぶ少ないです。
正社員に近い働き方を求められるのが派遣なんですよね。
パートは、時間帯や働く日数が選びやすいのがメリット。
時給をあげられない分、この辺でメリット出しているとも言えるよ
3.募集職種
派遣は事務職が多いのが特徴です。
一方でパートは、接客業などの体を動かす仕事が多いです。
ただ、昨今の人手不足もあって、派遣でもショップ店員や介護、製造業系の仕事も増えています。
事務職を希望する場合、派遣の方が多くて時給が高めなので、まずは派遣で検討してみてください。
4.仕事の就きやすさ
仕事内容にもよりますが、パートの方が就きやすいと思います。
派遣の場合、「派遣会社の社内選考」がまずあるんですよ。
そこをパスしないと企業に紹介してもらえません。
紹介してもらったあとも、職場見学という名の面接があります。
派遣の合格率は、仕事にもよりますが、だいたい30%です。
パートは、直接企業に応募できますし、人手不足の背景から比較的採用されやすいです。
5.責任の範囲
これは募集ポジションで変わるものであって、派遣とパートで差がでるかは判断しにくんです。
同じ仕事を派遣社員とパート、正社員でしているケースもあるほど。
もちろん正社員は、責任範囲が広かったり、異動や配置換えもあるので同じとは言い切れません。
ただ、派遣とパートは大きな差は無いと言えます。
「パートさん」と下に見てくる派遣社員がいたとしても、それはその人の人柄。未熟モノめと、スルーして!
6.年齢による探しさすさ
20~30代前半の独身か子育てしていない人は、パートでも派遣でも仕事は見つかりやすいです。
子育て中や40代以上になってくると、パートのほうが採用率が上がると思います。
ただ、しっかりとした経験がある人は派遣でも見つかります。
経理や人事など専門事務や介護・製造は人が足りないですし。
子育て中や一般事務の場合、派遣だと少しハードルが上がります。
子育て中の場合、突発休の懸念をするの。
一般事務だと、「若い人がいいな」というケースがまぁまぁ・・
ただ、全体的に人手不足だから、トライする価値はあり。
7.働ける期間
それぞれ働ける期間は、原則下記の通り。
派遣社員→3年(同じ会社の、同じ部課で)
パート→5年
派遣法で制限あり
派遣法により、同じ会社の同じ部課で働けるのは、原則3年までなんです。
それ以上働ける例外もあるけど、なかなか当てはまりません。
- 無期雇用派遣である
- 派遣先の社員になる
- 60歳以上
- 産休育休の代替要員
など
順調に働き続けていても、3年おきに仕事を探し直す必要があるの。
労働契約法の5年ルール
派遣社員もパート社員も関わってくるのが、労働契約法の5年ルール。
同じ会社で5年働くと、派遣社員にもパート社員にも「無期雇用になる権利」が発生。
希望したら、契約更新が必要ない「無期契約の社員」になれます。
ただ、企業側がそれを良しとしない場合、「パートとして働けるのは最大5年」とルールを決めたりしているんです。
そうなると、無期契約の社員にはなれません。
そのため、「パート社員が働けるのは5年」と表現しました。
ルールを決めていなければ、無期契約の社員になる権利がでてきますよ。
詳しくは、厚生労働省のこちらのPDFを見てみてね。
派遣社員にもこの法律が適用されるよ。
ただ、派遣先ではなくて、派遣会社との無期雇用契約なんだ。
A社で3年働いて、続けてB社で2年超えてきそうなら、その権利が発生という感じ。
8.福利厚生
福利厚生は、ケース・バイ・ケース。
ただ、派遣社員の場合は派遣先と派遣会社の福利厚生を利用できます。
派遣先の福利厚生は、どこまで提供されるかはそれぞれなんですけどね。
9.未経験での就きやすさ
未経験の場合、パートの方が採用確率は高め。
派遣の場合、即戦力を求められることが多いです。
ただ、少ないですが未経験OKの場合もあります。
未経験だけど事務にチャレンジしたい人は、「20代向け│未経験でも事務職に転職できる理由と3つの対策」を読んでみてください。
- 20代の若者がほしい
- 難しくない仕事のなので、誰でもOK(ただ、時給が安い傾向あり)
- 人気があまりないので、経験は問わない(介護やコールセンターなど)
未経験でもパートより時給が高いのもあって、人気がある。
ライバルも多いんだよね。
10.解雇リスク
解雇リスクは、派遣のほうが高いです。
理由はこちら
- そもそも自社の社員じゃない
- 3ヶ月などの短い契約を更新するシステム
「長期でお願いします!」と言われた仕事でも、突然の不況や会社の状況で「契約更新しません」はある話。
パートも契約更新ではあるんだけど、「自社の社員」なのでなかなか解雇はしにくいんです。
派遣先と派遣会社が結んでいるのは「派遣契約」。
これを「更新しません!」というわけ。
派遣社員と派遣先には、なんの契約もないのだ。
パートが向いている人・派遣が向いている人
最後にさっと適・不適を紹介しますね。
パートが向いている人
- 時短や週3日などフルタイムじゃないほうがいい
- 未経験の職種にチャレンジしたい
- 仕事のブランクがある
- 家の近所で働きたい
- 派遣でなかなか仕事が決まらい
派遣が向いている人
- 稼ぎたい
- フルタイムOK
- 経験、スキルがある
- 事務職が希望
- 20代
まとめ
パートと派遣で迷っている場合、以下の3つをチェックしてみてください。
①自分の希望
②優先順位
③住んでいるエリアの仕事状況
エリアによっては「派遣の仕事がない」ということもありえます。
幅広く探せるので、気になるならサイトを見てみてくださいね。