こんにちは、スーです。
今日は子育てしている女性の再就職・復職についてのお話です。
長いこと人材系に携わっている関係で、よく知人・友人から相談を受けます。
仕事を探す、というアドバイスは正直そんなに難しくない。
具体的にこうしてみたら?と言えますが、大事なのは
「仕事を続けていく」
ことだったりします。
仕事に就いても、身体的にきつい、ストレスフル、仕事にやりがいがない、など起きてしまうと、退職の2文字が頭をよぎる・・
就活ノウハウを知る前に大事なこと、それは、「仕事のある生活をじっくり想定」しておくことです。
自分の軸の確認
仕事を探す前に、キャリアを積みたいか、家庭を大優先にするか、まずは自分の中で、何が大事か軸を明確にすることがとても大事。
これは心身の疲れや過度なストレス防止、望む生活にするために欠かせないもの。
子育てしながらの仕事は、”どちらかを選択する”という状況が増えてきます。
例えば、仕事が終わらないとして、いくつか選択肢がでてきます。
- 延長保育をお願いする
- 人にお願いして帰る
- どうにか明日に回す
ほかにも、魅力的な業務をオファーされたら引き受けるか、受けないか、やってみたい仕事に手を挙げるか、一旦、流すか・・
どっちを選択するか、軸が決まるとおのずと優先順位が定まり、選びやすくなります。
優先順位が曖昧だと、自分が望まない方向の判断をしがちで仕事だけでなく、家族関係や
体調などにも影響してしまうことも。
仕事を探す前に、何が大事なのかを自分ともう一度、対話してみましょう。
- 判断がしやすくなる
- チャンスを逃さない
- 大事なものを失わない
優先順位の見つけ方
優先順位とは、言い換えると↓
人生で発展するのは、時間・お金・手間をかけたもの。
なので、自分の中で何が大事かを把握するのってとーっても大事!
キャリアを優先したいのに、子育てにおろそかになるかもと、悩むこともあると思います。
でも、まずは素直な優先を自分の中で決めてください。
そのうえでのパートナーと話し合いなんです。
やりたいのに黙っていると、小さなストレスと不満が火山灰のように降り積もります。
そして、土石流のように溢れてしまう。
なので、どうなるかはわからないけど、「自分はこうしたい」を伝えて、一緒に新しい日常のを考えるのが、後々のトラブルを減らせます。
自分の軸を知る
まずは自分の希望を探しに行きます。ノートに書き出してみてね。
働く理由は何?
経済的な理由か、キャリアを積みたい、したいことがある。
もちろんどれも!もアリ。
どっちがより重要かは考えておいて。
経済的な場合は、最低どのくらい稼ぎたいかも書きます。
キャリアを積みたい場合は、将来どうなりたいかを書く。いつまでにも書けるとベスト!
したいことがある場合は、何を身に着けたいかも具体的にしましょ。
キャリアを積みたいと考えてる?
キャリアに対する考えをクリアにしておきましょう。
- 経験とスキルを身に着けたい
- 管理職になりたい、昇進したい
- 仕事を続けられればOK。プライベート優先
など
どんな働き方が理想?
働き方によって、雇用形態や勤務条件がかわってきます。
- フルタイム
- 時短や週4日以下
- プライベート優先でフレキシブルに変えられる方がいい
- 在宅がいい
など
子どもと過ごす時間はどれぐらいが理想?
働いていてもできるだけ一緒にいたい、ちょうどよいバランスを取りたい、なのか。
ちなみにスーの母はワーキングマザーでしたが、働いている方が子育てのストレスが発散できてよかったと申しておりました 笑
仕事のストレスは子どもといると解消できたそう。
自分の時間はどのくらい取りたい?
取れるなら・・程度なのかしっかり無いとダメ、なのか。時々あればOKなのか。
ここは罪悪感持たなくていいと思います。大事なのはママが笑顔でいられること。子どもにとってはそれが一番大事。
体力に自信はある?動くの好き?
子育ては体力を使いますよね。
仕事もオフィス系と作業系の大きく二つがあります。
動くの好きだけど体力ない場合、働く時間を調整する必要があるかもしれません。
あとは業務の中での動く割合を見る。
体調のことを考えるのはとても大事。
誰にも見せないので、無理だと思っても本音で書いてみてくださいね。
本音を知った上で、納得して妥協するのと本音を見ないフリして妥協するのでは、ストレスに違いがでますよ。
環境をチェック
自分の希望だけでなんとかならないのが子育て。ですので、環境についてもチェック。
- 旦那さんはどのくらい協力できる?
- 旦那さん以外に協力を頼める人はいる?
- いざというときに子供を見てくれる人はいる?
- 保育園は延長可能
- 病児保育はできる?
- 学童は何時まで預かってくれるか
子どもが大きくて手間がかからないのであれば、クリアしていることも。
旦那さんの協力も、まずは話し合いで確認です。
言わないと伝わらないことって、意外とあるんです。伝えると変わることも意外とある。
仕事探しの優先順位を考えよう
書き出してみると、自分の内と外の状況がクリアになったと思います。
その上で、優先順位を考えてみましょう。優先順位を決めるためには、自分の希望と環境を掛け合わせます。
なぜ掛け合わせするかというと、希望があっても環境が整わないこともあるし、環境にだけ合わせても働くのが辛くなってりするからです。
また、仕事を選ぶ上で、何が譲れなくて、妥協できるのはどれかが決まっているとチャンスを逃しにくくなります。
正社員で給与も高い、フレキシブルに就業時間を変えられて、働くママのサポートも手厚い、仕事内容もやりがいある・・
という仕事は理想かもしれませんが、実際はかなり少ないです。
また競争率も上がり、求められる能力も高かったりするので、仕事を開始できるまでに時間がかかってしまいます。(決まる保証もない)
理想に近い仕事が訪れたときにチャンスを逃さないよう、譲れないものと妥協できるものを自分の中でクリアにしておきましょう。
Tips:雇用形態の特徴
こだわりが出るのが、雇用形態。
理想とギャップが出やすいところなので、一歩引いて冷静に考えてみてください。
それぞれの傾向は以下のとおり。
正社員
- 比較的安定して続けられる
- 収入はケースバイケース
- 勤務条件は変えにくい
- キャリアアップしやすい
- 部署替え、転勤など会社都合の業務内容などの変更が起きるし、断りにくい
- 入社のハードル高め
契約社員
- だいたい1年毎の契約
- 業務内容はほぼ正社員と同じ
- 収入はケースバイケース
- 勤務条件はそこまで融通きかない
- 部署替えなどは起きにくい傾向
- 入社のハードルは正社員より低め
- 正社員への登用も用意されていることも
- 勤務できる期間が最大5年など、ルールがある場合もあるので要注意
派遣社員
- 最大3年間
- 派遣会社の無期雇用社員になれれば3年以上
- 仕事内容や勤務条件に変更が起こることはない(変わる場合は必ず同意が必要)
- 不安定ではある(3か月更新が一般的)
- 条件や仕事内容を選びやすい
- 時短、日数限定の仕事はそこまで多くない(ゼロではないので見つかることも)
- 正社員への登用は就業先による(なんとも言えないのが実際のところ)
派遣社員のメリット・デメリットについては、「「派遣社員はデメリットしかない」は人によっては本当。」をご覧ください。
パート・アルバイト
- 勤務条件が選びやすい
- 給与や待遇はそこまでよくない
- 子育ての中の人が多い職場も→理解を得られやすい
- 仕事内容はさまざまだけど、在宅勤務できる業務は少ないかも
- キャリアアップできる仕事は少ない
- 入社のハードルは高くない
久しぶりの社会復帰。不安とどう付き合うか
自分が大事にするものが決まっても久しぶりの社会復帰には不安がつきまとうもの。
- 子育てとの両立はできるの?
- 周囲は理解してくれるかな・・
- 本当に仕事は見つかるだろうか
- 仕事についていけるの?
こんな不安は起きますよね。
就業後の不安もあれば、就職活動そのものに対する不安もあると思います。
不安は頭に放置すると広がる性質を持っている
どんなに自分の軸や優先順位を決めたとしても不安がでることもあります。
これは普通のこと。だって環境を変えるんだもの。
対処のひとつとしては、とりとめのない不安を外に出すこと。
ノートに不安なことや想像してしまうイヤなことなど全部書き出してみてください。
不安を頭の中だけにしておくと拡大する性質があります。
書き出してみるだけでも一旦落ち着きますので是非やってみて。
ココロが落ち着いたら、それ本当かな?と第三者視点で書き出した不安を眺めてみます。
「なぜ働くのか」という自分の軸に立ち返ってもよし。
心を落ち着けるのが目的なので、無理に解決させなくても大丈夫。
不安を放置したまま就職活動を始めてしまうと、いい判断ができなくなったり、不安が強すぎてチャレンジできない、といったことが起きます。
就職は、日常を大きく変えますし、子育てしながらという未知のモノ。
不安が出て当然なんです。不安とうまく付き合いながら進めましょう。
身近な人のサポートを受けてみる
不安をひとりで抱え込む必要はありません。
たしかに、自分で決めなきゃいけない類のものはあります。
でも、家族や友人に相談してアドバイスやサポートもぜひ受け取って。
今は働くママはかなりいます。旦那さんの職場にもいるはずです。
相談してみると、有益な情報やサポートの申し出があることも。
旦那さんは、一緒に家庭を築く人ですから、就職後の子育てについては相談しておきましょう。
ひとりでなんとかしようとしないで、(特に頑張りがちな方!長女さん!)自分のためによい環境づくりをしてくださいね。それがきっと家族のためにもなります。
助けを求めるの悪いな・・と思う方がいます。
でもね、人を助けることが好き、助けることで自分自身が救われる、という人もいるんです。(結構多いですよ)
つまりどっちも助けられている。大事な人は助けたいものですから。
おわりに
ワーキングマザーの元で育ったので、母親が働くことはいたって普通の環境でした。
子どもながらに大変なのかな?とは思ってはいましたが、いざ自分が働くと本当に働く母には尊敬しかなかったです。
働くまでも不安だけど、働き始めたら希望が叶いつつも悩みも出てくると思います。
それを大事にひとりのものにしないで、周りの信頼できる人に相談してください。
今はネットでも同じ状況の人や体験した人とつながることができる時代。
サポートを受ける、ということをぜひやってほしい。
働くママへを尊敬してやみません。なので、自分自身を大切にしてほしいと思います。
応援しています!