こんにちは、スーです。 今回は、心を整えるお話。
人間関係のトラブルは、日常生活を重ーくしますよね。
大切な人だったり、職場や習い事など所属するコミュニティの中だといろんな感情がでてきて本当にツライ。。
世の中には、トラブルをあまり抱えない人と頻繫にストレスになる出来事が起きる人がいます。
要因はさまざまですが、人間関係のトラブルをあまり起こさない人の共通点のひとつはこちら↓
このスキルを身に付けると、人間関係のトラブルはあまり起きなくなります。
事実と感情を分けるスキルとは
事実と感情を分けるスキルとは、何かしら物事が起きたときに「起きた出来事」と「それに反応した自分の感情」を分けてとらえることができるスキルのこと。
トラブルが少ない人は、「事実」と「自分の感情(反応)」を分けて考えることができるので、「人に対しての行動」を冷静に判断することができるんです。
例えば仕事のミス
仕事上で些細なミスをしたのを例に考えます。
上司から注意を受けたときの反応は人それぞれ。
- そんなことで注意してこなくても
- 私はやっぱりダメだ。こんなことを間違えるなんて
- 次から気を付ければいっか
- 同じミスしないために、どうしようかな
- なんで私だけ叱られるの
事実は「ミスをして上司に注意された」です。
その事実に対して、怒りがでたり、自己否定になったり、気にならないといったように人それぞれの反応があります。
事実とそれがきっかけで感情を合体させていると、人間関係をこじらせる行動を起こしてしまうことも。
- 注意されたことで不貞腐れてしまって、評判を落とす
- 必要以上にミスを引きずりすぎて、またミスが起きる
- 謝罪や後始末をせずに信用を失う
極論に聞こえるかもしれませんが、物事はフラット。「ミス」が絶対的悪なわけではないです。
ただ、仕事だと大勢の人が関わって何かのサービスを提供したり、取り組んでいるものがある。
目的に支障がでるので、「ミスは減らそう、気を付けよう」ということ。なくせる類のものではなかったりするんです。
開き直れといっているのではなくて、不貞腐れることなく、必要以上に自分を責めることなく、バランスよく事実をとらえたら、物事はいい方向に進みやすいんです。
- ミスした原因はこれか
- じゃあ、起きないように対策を立てよう
- 迷惑をかけた人には謝罪し、必要な対処を取る
謝れて、即対処。次に同じことを起こさないように対策する人は、信頼されますし、悪い印象にはなりにくいです。
つまり、「ミスをした」という事実に対して「どう反応した」がそれぞれちがう。
その反応が「人に対する行動」につながり、その選択は人間関係の良しあしにまで影響があります。
必要以上に叱責したり、謝罪を求めてくるパワハラさんが上司だった場合は別問題です!
ただ、パワハラさんってオラオラできそうな人を選んでいる気がするんですよね~
冷静に対応できる人には絡んでこないというか・・ 話それました。
事実と感情を分けるスキルを身に付けるメリット4つ
このスキルを身に付けると、メリットがいろいろあるんですが、代表的なものを3つご紹介。
人間関係のトラブルが減る
事実と感情をわけると、言動が変わってきます。
言動を起こす前に冷静になる時間ができて、感情的な行動が減る。
相手に攻撃的な反応をしたり、変に落ち込んで周囲に気を使わせるみたいな、トラブルの種を巻くことが少なくなるんですよね。
意見を伝えることができる
後述しますが、意見と感情を分けることは内観につながります。
内観が進むと、自分を卑下する必要もなくなり、また大きく見せたいという欲求なども抑えられてきます。
だからこそ、相手に淡々と「私はこう思う」と伝えられやすい心持ちになります。
意見を言えない場合の影響として、「察して」が大きくなることも。
これが結構厄介なんです。
あなたが思っている以上に人は察することができません。
仕事で「我慢していることを察して」な人をみかけますが、周りの人は「無理なくやっている、好きでやっている」と思っていることが多くあります。
我慢している時間が無駄ですし、自己憐憫に浸っていると現状はそのまま。
意見や考えを相手に言葉に出して伝えるって大切なんです。
人生の幸福度があがる
精神的に安定してきますから、長い悩みを持ち続けたり、イライラや不安の波のアップダウンに溺れることも減ってきます。
その分、新しいことをしたくなったり、好きなことをする時間に人はあてようとします。
空白になると何かが入ってくる、の法則ですね。
もしくは、今の環境が望まないものだと自覚し、脱出する気力がわくことも。
信頼される
人は言動であなたのことを判断します。
周りの人に対して、丁寧や尊重した対応ができる人は信頼されます。
逆の立場になるとわかりやすいのですが、ミスしても「自分は悪くない」と主張するばかりで、リカバリーしない人がいると、「なんだかな」ってなりませんか?
事実と感情を分けるスキルを身につける3ステップ
事実と感情を分けるスキルの身につけるステップをご紹介します。
ちなみにですが、最初は自分がネガティブだと感じた出来事だけでやってみることです。
全部に対してやってたら大変なので^^;
一呼吸おいて、事実を抜き出す
例えば、プチ贅沢な旅をして、「そんなにお金を無駄遣いして、もったいない」と家族に言われたとします。
最初に出る反応がひと段落したら、ノートに事実と反応を書き出してみます。
- 旅をした
- 高級ホテルに宿泊した
- お金がもったいないと言われた
- ムカつく、そんなこと言われたくない
- やっぱり無駄だったかな~
- すごく楽しい旅だったので、価値はあった
同じ出来事でも出てくる感情は十人十色。
気を付けたいのは、出てきた感情にいい悪いはないんです。
なので、自分を責めたり、見ないふり、気づかないふりをしないでほしい。
全部書き出すのがポイントです。
自分が何に反応しているか知る
次に事実に対しての反応を深堀りします。
ムカつくは、認められたい、干渉されたくないのかもしれない。
無駄だったかもと思うのは、自分の判断を他人の評価で変える癖がある、とかお金を自分に使う抵抗感があるのかもしれない。
そして、なんで認められたいの?なぜ自分の判断に自信がないの?といったようにやさしく自分に声をかけてみてください。
そうすると次のような気づきがでてくるんです。
- 大切な人には、私を応援してほしいと思っているんだ
- 私は自由を大事にしたいんだ
- 他人の評価が大事と考えている
といったような、自分の欲求や思い込み、大事にしているものが見えてきます。
これが本当に大切で、無意識ではあるんだけど、気づいてないことが多い。
でも、気づくと人生変わります。でもって気づくだけでいいです。
気づけば、言動の選択肢が変わってくるから。
言動が変われば、現実は動きます。
相手の思い込みを考える
事実に対して自分の反応があるように、相手にもあります。
- ホテルなんて寝泊まりするだけ。普通でいいじゃない
- お金はもっと別の事に使えばいい
- 節約一番
こんな価値観があるから、発言しているのかも。
そう、相手も自分の価値観で発言しているだけなんです。
絶対的に正しいものではなく、自分の正論というだけ。
こう考えると、意見に対して過度な反応をする必要がないと思いませんか?
もし言われ時の返し方。
「あなたはそう思っているのね」
です。
言ってもいいし、心の中で伝えてもいい。
感情を殺せという話ではない。むしろ内観を深めること
勘違いをしてほしくないのは「感情を悪者にする、押し込める」ことではないということです。
むしろ大事にしてほしいです^^
自分がどんなことを感じて、どんなことに反応して、どんな価値観を持っているかを知るきっかけです。
これが分かってないと、自分に対してどうしてあげたらいいかが分からないので、ストレスがとにかく溜まりまくる。
自分とのパートナーシップって実は一番大事。
嫌なことが起きたときに、周りにばっかり目がいきがちです。
他人のせいにすることもあれば、自分を否定することもあります。
でも、そこは自分の心を知ってほしい。
きっと、ほったらかしにしている自分の気持ちがあるはず。
そこを拾いにいきましょ
ここが上手くいくと、世界はうまく回り始めます。
最初から上手にできなくて全然OK。
習い事と同じです。
1日5分でいいから、自分とふたりっきりの時間をもってみて。
実録:自分の間違えを認めらずにイタイ人だった
さいごにスーの人間関係がぐんと改善した経験をご紹介。
「イタイひと」というレッテル
「ミスを認められない」という癖をかつて私は持っていました。
- 間違っても謝らない
- なんか言い訳する
- 「申し訳ございません」は言えない。「失礼しました」に置き換える
こんなことしてたんですよね。
いや、痛すぎます^^;
そんなことをしていると、当たり前ですけど社内の評判はうなぎ下りなので、こんなことが起きていました。
- なんか一緒に仕事したくない人と思われる
- 上長にクレームが入る
- 自分がヘルプがほしい時にもらえない
これ、仕事がしやすいわけないですよね。
人間関係が心地よくないし、いつもシャーっと威嚇しているネコみたいになる。
「ミスを認めない」自分を受け入れる覚悟
「ミスを認めない自分」に全く気付いていなかったかというと、気づいていました。
ただ、見ないように、認めたくない気持ちが優勢だったんです。
けど、こんなこと続けていたら周囲からも疎まれるし、「使えないオバサン社員」になる自分を想像したら吐きそうに・・
また、言い訳している自分や相手のミスをなんとか探そうとする自分が大嫌いでした。
こんなこと繰り返しているのバカみたい!と奮い立ち、「なぜミスを認められないのか」に向き合うことを決意。
ノートを用意して、気持ちの全部洗いだしていきました。
小さい頃の評価が影響していた
なんでミスを認められないか、この自分への質問に対して出てきた答え。
- できる人でないといけない
- ミスなんて起こしてはいけない
- 責められる
- ミスを認めると「仕事できないやつ」って思われる
- バカにされる
「ミスを認めない」の裏にはこんな思い込みがあったんです。
そこからさらに自分と向き合うことを深めてみました。
- 人から尊敬されていたい
- 人からバカにされるのは耐えられない
- 仕事できないとクビにされるかもしれない
でてきた気持ちに対して、また「なんでそう思うのかな?何がこわい?」で内観を続けていきました。
そして、行きついた心の奥底にあったこと。
「なぜ優秀な人でいたいの?」
小さい頃、大好きな祖父母から「賢い子」とずーっと言われて育ってきた。
祖父母が大好きだし、期待にこたえたいから「賢い子」でいたかった
この答えにたどりついたとき、心がふっと緩む感覚が起きました。
「賢い子」でいる呪縛を自分にかけていたことに気づき、認めることができたからだと思います。
きっと祖父母は、私が普通の人でも愛してくれたよね、と思えたとき、その呪縛が解けていくのを感じました。
行動を選びなおす
認めることができたら、「じゃあ、これからどうしたいの?」とこれからの未来を変える選択ができるようになります。
私がやったのは以下のことです。
ミスが起きたとき、すぐに反応を返すのではなくて立ち止まる
「あ、間違った」と思った直後、これまで習慣化された反応がまずでてきます。
「間違っていない証拠を探す」
「相手の不手際を指摘する」
「イライラがでてくる」
長年にわたり培ってきたことなので、すぐには変わりません。
けど、そこで立ち止まって、なにか反応を返すことを一時停止。
そして、「気持ちとは裏腹なんだけど謝ってみる」をまずは試したんです。
そうすると、モヤモヤありながらも「あ、謝れた」とほっとしたんですよね。
やってみなければ起きなかった気持ちです。
謝れたら多くのことが好転へ
違う行動をするという選択は、ストレスを感じることもよくあります。
人間って習慣の生き物。
なので回数を決めるとトライする気持ちが楽になります。
続けているうちに「素直に謝れると、気分の切り替えが早い。自分を嫌う時間もない」と心地よさを実感。
私の態度が変わったので、周囲の私に対する態度が変わってきました。
いい人間関係が徐々に構築される兆しが起きたんです。
今、私は同僚に恵まれてストレスがほぼない仕事生活を送っています。
「人は鏡」
この意味を体感したできごとでもありました。
まとめ
- 事実と感情を分けるスキルを身に付けると少し冷静になれます
- 少しでも冷静になることで、言動に変化が
- 言動が変わると周りが徐々に快適なほうへと向かいます
- でも感情を無視しろという話ではない
- むしろ大事にしてほしい
- 自分とのパートナーシップは実は一番大事
- 自分とふたっりきりの時間が人生を変えるかもしれない