家族や友人、同僚に毎日愚痴をいってしまう、または愚痴を聞かされているということはないでしょうか。
たまにある愚痴なら別に問題ないです。人間だもの。
でも、毎日愚痴を言ってしまうのは「自分を置く環境」が違うのかもしれません。
- 毎日のように愚痴をこぼして自己嫌悪
- でもどうしていいのか、わからない
- 感情を消耗している
愚痴を毎日言ってしまう理由
なんで愚痴を毎日のようにこぼしてしまうのでしょう?
愚痴の理由3選
愚痴にはだいたい3つの理由があります。
仕事が合わない
そもそも仕事が自分に合わない場合、やりがいがないですよね。
「やらされている」と感じるものに、モチベーションはわきません。
同じ仕事をしていても、その仕事にやりがいを感じる人は、成果を出せるようにどんどん工夫をしていきます。
仕事をするのが楽しいので、愚痴がそもそもあまりでません。
なので、仕事が自分にフィットするかって実はとても大事。
合わない仕事を選んでいたせいで、キモチも乗らないし、ストレスも溜め込んでしまうのです。
最高のしごとは、
「好き」×「得意」
なものです。
でも「好き」だけでも大丈夫。
「好きこそ物の上手なれ」って本当です。
できないことも楽しめる、取り組める原動力ですから。
なので、得意でもなければ好きでもない仕事はストレスだし、不満を感じやすくなります。
同僚や上司と合わない
職場の人間関係はとても複雑。
友人のように近い関係になる場合もあれば、上司や後輩、ライバルなどいろんな距離感の人間関係が発生します。
そして「嫌でも離れるのが難しい」のが職場の人間関係。
- 上司がパワハラっぽくていや
- 同僚がほんと仕事できないで困る
- 他部署の人が協力的ではない
みたいなことが日常で、それが愚痴へとなります。
任せられていることと待遇が見合わない
仕事の責任や上げた成果に対して、「ちゃんと評価されていない」と感じる不満。
上司が認めてくれない、同僚の方が評価がいい、責任あるポジションに任せてもらえない、などです。
認めてもらえない原因として考えられるのはこんな感じ
- 上司がちゃんと仕事ぶりをみていない
- 会社の評価制度がちゃんとしていない
- やってきたことのアピール不足
- 頑張っているところが会社や上司が期待しているところではない
頑張っているのに認めてもらえないのは、本当にやる気がなくなるし、愚痴もでちゃいますね。
長く続く愚痴の特性
毎日のように言ってしまう愚痴には、特徴があるんです。
ある意味「快楽」になっている
誰かの悪口をいうって一種の快楽なんですよ。
最初は後ろめたさがあっても、ノッてくると止まらなくなってしまう。
そんな経験、ないでしょうか?
SNSでの誹謗中傷が話題になりますが、誰かを責めたり、貶めたりすることでストレスを発散しています。
「快楽」なので、ついついやってしまうんですよね。
「他責思考」「他者基準」になっている
自分はちゃんとしている、責められるところなんてない、と考えていると他人を責めます。
もしくは、自分でジャッジしない、判断せずに他人の意見を聞いて決めている場合です。
「あの人の指示通りにした」「ほかの人がやっていた」
となると、他人の責任にしたくなりますよね。
シチュエーションによっては、指示した人の責任ではあります。
ただ、「親がいいといったからこの会社にはいった」「指示されないと動けない」といった根本に問題がある場合も。
あと、他人が変わることを期待してしまっている。
ただ、よく言われているように他人って本当に変わらないんです。。
あとね、他人の変化待ちって苦痛なんですよ。
すぐ変わってくれるわけじゃないし、いつ変わるかも、変わる気もないかもしれない。
自分を振り返ることができない
紆余曲折ありながらも仕事生活に大きなストレスを持っていない人は、「自分自身はどうだろう」と振り返ることができる人です。
本当の意味で強い人。
自分自身と向き合える人って成長がすごい。
自分の悪いところや、まだまだ成長できるところを淡々と見ることができます。
「自分を直す、成長させる」感覚なので、愚痴がでにくいんです。
逆に自分自身から目を背けやすいと、他人を責めちゃうに出てしまいやす。。
スーも趣味でダンスを習っていますが、他人の指摘ばかりする人がいます。
その方は、練習量に比べて成長がちょっと・・というのが周りの評価。
そして口を開けば他人の批判をしています。
ちょっと距離を置きたい人ですね。。
相手の足をひっぱろうとしてしまう
愚痴が習慣化してしまう場合、自分を振り返ることができないので、他人の足をひっぱろうとしてしまうことも。。
これはね、やっていいことはありません。
スーが好きな漫画のセリフ
留学する息子に対して母が放ったひとこと。
「他人を蹴落とすんじゃなくて、自分が上がるのよ」
人の足を引っ張るのと、人は離れていきます。
こわいから・・
本当にこわい、愚痴がもたらす悪影響3つ
愚痴を続けていると、いろんな悪影響がでてくるんです。
心身への影響
まず、体に出る場合。
愚痴を心底楽しんでいるならいいかもしれませんが、愚痴を言いたくなる職場に居続けると心が病みますよね。
ストレスを感じる環境に身を置くわけですから、心だけではなくて身体にも影響がでてしまいます。
- 太った、痩せた
- 病気になった
- 人相が悪くなった
- よくない雰囲気を醸し出している
- 肌荒れ、抜け毛
長く愚痴をこぼしている人は、鬱に進行する可能性もあります。
評判・信用
仕事の愚痴をずーっと言い続けていると、
「この人やる気ないな」
「なんだか一緒に仕事するの不安」
「陰で私のことも何か言っていそう」
という印象を与えてしまいます。
スーが所属していた部門で、お昼休みにずーっと他人の悪口を言う人がいました。
最初の頃はみんな聞いていたのですが、どんどん「一緒にご飯食べたくない」という人がでてきて、ぽつぽつと抜けていき・・
ずっと聞き続けていた人は、あるとき異動や退職などで解散状態に。
スーも抜けた一人ですが、一緒に抜けた同僚と「さすがに毎日聞かされるのは辛いね」と話したのを覚えています。
その人自身は、悪い人ではないと思っていましたが、やっぱり一緒にいることを躊躇いました。
大事な人を失う
最初のうちは、仲の良い同僚や友人、家族も愚痴を聞いてくれるでしょう。
でもね、愚痴を聞き続けて楽しいと思う人は稀。
「いい加減にして!」
と言われたり、なんだかよそよそしくなることもあります。
聞いている側からすると、「そんなに嫌なのになぜ続けるの?」と疑問がわくわけです。
でも、本人もなんだかんだ理由をつけて、その環境にい続けてしまい、愚痴が続く。
周りは、半ば呆れて心の距離を取ってしまうんですよね。
スーの友達も旦那様がそんな状態で、本当につらいと言っていました。
そんな状態が何年も続くと、当然ながら「愛している」という気持ちは消え去り・・
好きだったあの頃が不思議でならなくなるようです。
正直、まだ「その愚痴いう環境をどうにかして」「いつまで言い続けるつもり?」と言ってもらえる間は、間に合います。
ただ、そっと離れてしまう人も多いんです。
そして、知らない間に大切な人を失っている。悲しすぎですよね。。
愚痴を言わなくなる対策3つ
「愚痴をずっと言ってしまっている」と気づいたら、方向転換できます!
自分で気づいたのですから、それが大きな一歩。
気づけない人も多くいるんです。
対策①なにが嫌なのかを具体的に知る
愚痴って割といつも同じ内容のことを話しています。
「上司がいけてない」
「部下が全然ダメ。」
「同僚が〇〇なことをした」
で、そこから先に進めてみるのがポイントです。
不満を具体的にしてみる
具体的にどこが不満なのかを深堀りして書き出してみます。
- 上司のどの辺に不満を感じるの?その何が嫌なの?
- 部下のどんな行動にイライラするの? 自分への影響は?
- 同僚の〇〇行為の何に反応したの?
でもって最後は、「自分はどうしてほしかったの?」と確認。
自分の不満と本当の願いを知ってみることです。
不満は頭の中でモヤモヤさせていると、どんどん大きくなります。
なので、いったん書き出してみる。
怒りがあれば、それも全部書き出しましょう。
心の中にあるもの、書いていないものはない!くらいにやります。
5分でいいので、数日続けてみて。
だんだんと心がスッキリしてきます。
「人に不満を出すのではなくて、紙に出す」
自分の思っていることを視覚で認識すると、次のステップに移れます。
人生はこうして変わる岐路へ。
他責思考になっていない?
書き出してみて、読み返したときに「他人のせいにしている」ということがないか見てみましょう。
ちょっと苦しい作業なんですけど、他人のせいにしているうちは、人生って好転しないもの。
なぜなら、自分の行動こそが結果に影響するから。
他人の言動って操れないでしょ?
なので、全部自分で選んでいくスタイルに変えてみてください。
変わらない他人の言動に対して、「自分はどう行動する?」を丁寧に選んでいくんです。
実はその環境にメリットを感じている
もうひとつは、その長いこと愚痴が出る環境が自分にとってメリットだったりします。
- 他人のせいにすることで、自分は変わらなくていいというメリット
- 「チャレンジ」という恐怖を押し込めるために愚痴に時間を費やす
- 「かわいそう」と人から気にかけてもらえる
- 「周りは全然ダメ。自分はできる人間だ」と感じさせてくれる
- 自分の内面の問題に向き合わずに済む
「長く続く、頻繁な愚痴」の場合。
対策②マンダラシートで2つのシュミレーション
愚痴は現在にとどまり続けます。
なので、思考を近い将来に向けてみます。
いいツールは、メジャーリーガーの大谷翔平さんで話題になったマンダラシート。
これを応用して、自分のちょっと先の未来を想像してみましょう。
夢を実現するためのツールと言われているよ。
今回は、それをアレンジしてのワーク。
マンダラシート
マインドマップツールを使ってもいいし、エクセルでもOK。
もちろん紙に書いてもいいです。
マンダラチャートのアプリもあるので、活用してみてね。
この会社(環境)に居続けて起こること
3か月先、1年先、この会社に居続けたら自分はどうなるのかを想像してみます。
漠然として難しいと思うので、以下のジャンルにどんな影響を与えるかを考えてみてください。
目安はそれぞれ8個ぐらいです。出てこなかったら、でるだけでもOK。
1日で終わらなければ、数日かけてもいいです。
8項目×8つ=64つを埋める気持ちで。
- 健康
- メンタル
- 家族・パートナー
- 人間関係・社交
- お金・財産
- 仕事
- 趣味や娯楽、趣味
- 成長・学び
例えば、健康だとするとこんな感じ。
- ストレスで不眠に
- 抜け毛が増える
- 太る
など。

この会社(環境)を変えて起こること
今度は、この環境を変えてみたら起こることを想定します。
ジャンルは同じで、以下のことで考えてみてください。
- 健康
- メンタル
- 家族・パートナー
- 人間関係・社交
- お金・財産
- 仕事
- 趣味や娯楽、趣味
- 成長・学び
例えば、家族だとするとこんな感じ。
- 家庭の雰囲気がいい
- 家族の時間が取れる
- パートナーから尊敬された
など

どんな仕事?どんな待遇?同僚や上司はどんな人?
仕事時間が理想になったらどうなるかな?
対策③「転職」
今の環境にいるので愚痴が毎日のようにでやすいです。
であれば、転職を視野に入れてみましょう。
と言われても、転職のような人生の大きな岐路に対しては、すぐに動けないのが人間というもの。
なので、スモールステップを踏んできます。
- リクナビNEXTやマイナビなどのサイトを除く
- 自分の望む条件で検索する
これだけでもOK!
「自分には無理」とやらない理由を並べる前に、まずはこれだけやってみてください。
「仕事情報」という新しい刺激が、行動するモチベーションを生んだりするのです。
次の段階は、転職サイトへの登録です。
登録するだけならタダですし、まずリスクはない。
転職と転職活動は違うものなので。
サイトへ登録すると「スカウト」がきたりします。
どんな会社から自分はオファーされるのかを体感してください。
この体感が「転職する?」を本気で考えるきっかけになるからです。
本気で環境を変えるか迷いだしたとき、きっと毎日出ていた愚痴は言わなくなっているはずです。
不満だらけの今ではなくて、変わるかもしれない未来に目が向いたから。
エージェントから電話がかかってくることがあります。
電話や面談で詳しくあなたの経歴を知るためです。
これはスルーしてもOKだし、受けてもOK。
対策④「いつもと違う視点」を取り入れる
物事って実は、ものすごくフラット。
いいか、悪いかはその人が決定しています。
多くの人がその判断をしたら、「常識」とか「普通」と言われているだけ。
だから正解がなかったりするんです。
そして同じものの見方をしていたら、同じようにしか物事は見えてきません。
「上司が〇〇と言ってきた」ことに対して「嫌だ」と受け取っているいます。
そこで、違う見方をすることで、視野を広げてみることに少しだけトライしませんか?
この会社にいるメリットを考えてみる
ひとつめは、この会社(環境)にいることのメリットを考えてみること。
「そんなのないよっ!」だから、毎日イライラするし、文句もでちゃうんだ!というのはもっとです。
でも、ちょっとだけスーの話を聞いてください。
嫌かもしれないけど、愚痴がいつも出てしまうというのは「その環境を選んでいる」とも言えるのです。
だって、いやだったら変えればいいもの。
だから何かしらメリットがあるはずなんです。
例えば、
- 慣れている仕事なので、そこはストレスがない
- 他でも給与はこのくらいかもしれない
- 転職活動しなくてもいい(めんどくさいことしなくていい)
- 安定している
- 愚痴を言うことで、仕事以外のストレスを実は発散できている
などなど。
ちょっと辛い作業かもしれませんが、「なぜその環境を選び続けているのか」という課題に取り組んでみませんか?
読書をする
嫌だと思っているのに同じ愚痴を毎日のようにこぼしてしまうのは、同じ考えがぐるぐるしちゃっているせいですよね。
なので、違う視点を取り入れるための読書をしてみるのはおすすめです。
お金持ちや成功した人の共通点は、「読書」という話を聞いたことがあります。
新しい考え方や情報、知識を積極的に取り入れていると推測・・
スーも何度も読書でいろんなモノの見方を知り、心が軽くなって、その結果行動が変わり、日常が変わる体験をしました。
読むのが大変、という人はオーディオブックを通勤時間などに聞いてみてください。
まとめ
- 当たり前のように愚痴をダダ漏れさせていると、思ってみない悪影響がでる
- 「毎日のように愚痴がでる」ならいる場所が間違っているかも
- 愚痴をいう自分に向き合ってみると、岐路に立つので未来が変わる
- 内観ってめんどうだし、こわいけど、やる価値は十分