転職や再就職できる、有利になるように資格取得を考えることありますよね。
資格を取れば、よい企業に就職ができたり年齢的にハンディがあっても仕事が見つかるかもしれないと考える方は多いのですが、そこはよく選ばないといけません。
よっく、ユーキャンなどでよく人気のある資格などが紹介されています。
ただ、人気がある=就職に有利ではありません。
資格取得は時間もお金もかかるもの。
個人的趣味で取るのであれば問題ないですが、絶対にやってはいけないのが「とりあえず、資格をとる!」です。
転職やキャリアアップに活かそうとした場合は「その資格がどのくらい役立つか」を事前に確認がマスト。
- 転職におすすめの資格は?
- 人気がある資格は本当に有利?
- 資格を取得したら、職に就ける?
この記事では、仕事と資格の関係について解説します。
よく広告みるけど、あまり転職に効かない資格
ネット広告とか資格取得講座で紹介されている資格ですが、転職やキャリアアップにほぼ有利にならないのは、資格はこちら。
秘書検定
資格ではないですが、よく聞く資格ですよね。
ただ、秘書になりたい場合、この検定があれば有利ってことはありません。
秘書の仕事がどんなものかを知るやお作法などを学ぶにはいいかもしれませんが、検定とらなくても学べます。
そして秘書の場合は、資格より素養や相性が重要。
社長などの役員クラスの秘書は、経験者を求められることが多いのです。
なので、秘書になりたかったら、部長クラスやグループアシスタントといった部門のサポートから経験を積むことも視野にいれます。
あと、秘書検定って合格率が30~60%の難易度がそこまで高くない資格なので、価値もそこまで高くないです。
参照:ビジネス系検定 秘書検定
秘書は資格勉強より、もう転職活動をしていいと思うよ。
並行してマナーやお作法の勉強を進めて、アピールするほうが転職は早い。
スー的には、秘書検定より英語やITスキルの方が求めらる印象です。
実用ボールペン字
日ペンの美子ちゃん、で有名なボールペン字(若い人は知らないかな)
PCが普及で文字を書くことが減ったので、学ぼうとしている人は少ないかもですが、一応・・
秘書になりたいのなら、学んでおいていいかもしれませんが、転職に有利とまではいません。
「筆耕(ひっこう)」という文字を書く仕事はあるんですよ。
招待状とか役員からの年賀状、一部の会社の営業レターなどで手書きをしたい場合に、依頼されることがあります。
筆耕の仕事に就きたい場合は、いいのかもしれません。
ただ、あまり募集がない・・
そしてライバルが書道の達人たちになるんですよね。
漢字検定
学生の頃に受けた人も多いのではないでしょうか。
ただ、こちらもビジネスというより趣味の領域の資格です。
パソコンの変換機能でどーにでもなるので、企業では求められません。
教養をつける、以外の目的がなさそうでデス。
新卒の就活にしても、漢字検定よりは英語系の資格かOffice(エクセルとか)の方がいいと思います。
英語が使えると仕事を選ぶ幅は広がりますし、ITは使えて当たり前の世の中ですので。
あると尚可。経験が重要な資格。
人気があるし、あると一定のアピールはできる資格を紹介。
ただ、転職に大きく有利!とまではならなくて、資格はなくても経験ある方が有利、というシロモノな資格。
マイクロソフト オフィス スペシャリスト/MOS
エクセル、ワード、パワーポイントなどのスペシャリスト資格ですね。
全くの未経験で、この資格だけで転職するは厳しいかもしれませんが、素養のアピールにはなるやつです。
エクセルであれば関数やVBAを求められることはありますが、仕事での経験を求められることが多くあります。
また、多くの企業のメイン業務では「基幹システム」みたいなものが導入されているため、エクセル等を使う仕事は限られています。
ただ、オフィス経験が少ない場合の後押しになったり、IT系のスキルの素養があるという印象にはつながります。
20代~30代前半であれば、引く手あまたなので、社会人経験+MOSで素養で採用されることもあるかもしれません。
ExcelやPowerPointが使えると、仕事を効率的に進めるというメリットはあるので、全く使ったことない場合は、学んでみるといいかも。
ただ、すでに仕事で十分な経験がある人が改めて取得する必要はないかな。
職務経歴書で、使ってきたことをアピールできればOK。
英語関連/TOEIC・英検など
中途採用の場合は、英語はプラスαでスキルで求められることが多いです。
英語の実力単体というよりは、何かの業務経験と英語力が必要、みたいな感じ。
TOEICを〇〇点取ったから英語の仕事に就きたいという人は割といます。
ただ、未経験OKだけど英語をバリバリ使用して、わからなければ周囲が教えてくれるなんていう仕事は極少。
英語を仕事に活かしたい場合は、これまでの経験を活かしながらも英語を使う(頻度問わず、少しでも)案件も視野に入れるといいと思います。
「仕事で英語を使った」という経験を積むわけです。
あると尚良し!といった条件で、英語力(ちょっとした会話、定型文でのメール送信)を求められることがあるので。
また、英語を仕事で使ってきたし、英語には自信がある場合、TOEICで数値化しておくのはいいと思います。
採用担当者が英語力を判断するのが難しいため、TOEICなどで基準に達していることをみせられるので。
大学生の時に留学したのですが、卒業生が教授のアシスタントとして留学のサポートに付いてくれました。
その方は、卒業してすぐに留学して日本に戻ってきたけど仕事に就けなかった、と話していたのがすごく記憶に残っているんです。
新卒採用ならともかく、中途採用の場合は「仕事の経験」が求められてしまい、英語力だけではどうにもならなかったそう。
ただ、当時と違って今は若い人材は引く手あまた。国際化もより進んでいるので、若い層に限って言えば、未経験でも仕事はあるはずです。
証券外務員資格
証券外務員資格は、証券業界で役立つ資格。
証券の業務は、資格がないと携われない業務があります。
なので証券外務員資格の2級以上はほしいところ。
証券外務員3級をもっているけど未経験、という場合でも派遣なら仕事が見つかることも。
証券外務員も希望する人は多くなので、派遣社員であれば見つかる可能性があります。
経験があるなら、正社員にチャレンジしてもいいでしょう。
未経験で証券業界にチャレンジは、なかなかのハードルです。

未経験でも就職しやすい資格
就職しやすい資格の特徴としては、人手不足分野の知識です。
人手が足りないけど、ある程度の知識や資格が必要な分野が多いです。
簿記
経理の人材って本当に人気なんですよ。
企業は経験者を求めているのですが、まぁ応募がない。
派遣でも採用しにくい、というのが実情でしょう。
経理はどの会社でも必ずある仕事です。
専門事務と呼ばれれるスペシャリストな事務業務。
なので、すごく多いとは言いませんが、資格あればOKという求人もあります。
派遣で経理の経験を獲得して、正社員を目指してもいいでしょう。
年齢も若い人い限らないところが特徴でもあります。
40代の人で、経理になりたくて未経験で正社員になった人もいましたね。
資格は頑張って取得したようです。
なるべく2級以上も持っていたほうがいいと思いますが、3級でも学びながら就職活動を進めるのもアリ。
医療事務
医療事務も募集が多い職種。
未経験だけど資格もっているよ、で就職活動が成功する可能性が高いと思います。
こちらも正社員などにトライしつつも、経験積むためにパートや派遣でも探してみるといいはず。
病院関連って土曜日の出勤もあったりするので、ものすごく人気がある職でもないんですよね。
そんな背景もあるのか、未経験でも入りやすいはず。
スーの友人も医療事務の経験が少しあって資格をもっているのですが、15年ブランクでもパートに即採用されました。
子供の手がだんだん離れてきたので再就職、だったのですが1社目で決定。
人気あるなぁって思いましたよ₍ᐢ‥ᐢ₎

介護事務
医療事務同様に企業から人気がある職種。
資格があると引く手あまたかもしれません。
高齢化社会で、介護保険を利用する人は増えていますからね。
介護事務のニーズも高め。
ファイナンシャルプランナー
FPってやつです。
ファイナンシャルプランナー2級とか目指す場合は、実技もあるため取得には時間かかりますが、金融業界の転職には役立ちます。
特に生保とかはすぐスカウトがきますね^^;
ファイナンシャルプランナーは、幅広くお金の勉強をするので自分の生活にも役立つのもメリット。
取得にお金と時間がそこそこかかるので、金融業界に本気で入りたい場合に検討してみるといいかもです。
金融といっても生保とか保険関連が多い印象です。
銀行や証券会社、大手生保・損保の正社員は壁が高い。
不動産とか税理士事務所とかは視野に入ってくるよ。
資格がなくても転職はできる。あれば給与があがる資格
いろんな資格が存在するけど、資格がなくても就職できるよ、という業界・職種があります。
IT関連の業界
IT関連の知識・技術を持った人は枯渇していて、引く手あまたです。
未経験であっても勉強して知識があるならOKという案件も結構とあります。
そして、エンジニア不足が深刻な日本。
無料で勉強を提供してくれる場合もあるほど。
就職のお世話までしてもらえるのだから、資格取得で時間を費やすより実践!が選択できます。
知識に経験が付いたら就職にも強くなる職種でもあるので、IT関連の資格・知識は有望です。
IT関連業務は、在宅ワークやフリーランスといった自由度の高く働ける可能性が将来的に出てくるのも魅力のひとつ。

エンジニア
若い人はかなりの確率で、未経験でも転職できる職種。
無料や格安で研修してもらえて、就職のサポートまでしてくれるサービスが結構あるのも特徴。
オンラインで学べるところが多いので、その点も気軽ですよね。

Webデザイナー/マーケター
コロナをきっかけに外出に制限がかかるようになりました。
その影響でオンラインの利用は増加、ホームページを刷新したり強化する企業は増えています。
その流れでWebデザイナーやマーケターのニーズも高いんですよ。
Webデザイナーは独学でも勉強できるし、オンラインスクールもあります。
エンジニアに比べると難しくないので、子育て中の人がスキマ時間で勉強していることも。
経験を積めば、独立もできて自由な働き方も狙える職種です。
介護業界
介護業界も慢性的に人手不足。
資格がなくても全然就職はできます。
- 介護福祉士
- 介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)
- ケアマネージャー
また、人のカラダに関わることなので、資格取得の条件が経験年数だったりするのも特徴。
なので、さっさと就職しちゃった方がいいです。
資格を取れば給与アップ、資格の補助をしてくれる企業もあるので、就職のときにチェックしておくとよいでしょう。
取りたい資格が決まっていない人向けの選び方
転職やキャリアチェンジ(未経験の職種に就きたい)をしたいので、資格を取ってみようと思う。
けど、どんな資格がいいかわからない人へのアドバイスです。
どんな仕事に就きたいを先に決めること
具体的な仕事が決まっている場合は、有利な資格を選定しやすいと思います。
問題は、そこまで明確に決まっていない場合です。
なんでもいいから仕事に就きたい、オフィスワークがいい、体を動かしたい、給与アップしたいみたいなふんわりとした理由であることも多いでしょう。
そんな時は、以下の項目を考えてみてください。
- ざっくり職種を定める→事務、営業、接客、IT、サービス関連など
- どのくらい働きたいか→週に〇日、土日はOK、時間帯など
- 最低、どのくらいは稼ぎたいのか
これにあてはまる仕事をなんとなく想像して、リクナビやインディードなどで仕事を情報をざっと確認してみてください。
これいいなと思う仕事の条件欄にどんな資格が書いてあるかを確認します。
興味のある資格がある場合
すでに興味を持った資格がある場合、求人サイトの検索欄に資格名を入れて検索してみましょう。
どのくらいヒットするか、給与や資格以外の条件などもチェックです。
また、必須資格なのか尚可程度なのかも見ておきます。
尚可ぐらいの場合、他の条件の方が重要視されていることがあるので、必須条件が自分の経験とどれくらい合うのかもチェック。
未経験の仕事にチャレンジしたい場合
キャリアチェンジなどで、別の仕事に就きたい場合は先に以下をチェック。
- 資格がないとできない業務なのか
- 資格があれば有利なのか
①は、社労士や行政書士、税理士など。
国家資格系で難易度が高いのが特徴です。
今の仕事を続けながら資格取得を目指すでもいいし、まずは関連企業や事務所に就職して、実務を積みながら資格取得を目指す、でもいいと思います。
②は、資格取得が経験不足をカバーするかどうかがポイントです。
例えばですが、TOEICでいい点を取ったとしても、それが有利になる仕事かどうかが大切。
仕事の選び方になるかもしれません。
実務経験がないとお話にならないわ、という求人もあるし、英語力がある人ならOK、という仕事もあります。
あとは年齢も加味して、「資格を取得することで転職に有利になるのか」を勉強前に確認です。
資格を取得しなくても、転職活動を並行させた方がいい場合もあるんです。

まとめ
- 資格はさまざまで、資格がないとできない仕事もあれば、就職に全く響かないものもる
- 目的は「仕事に活かす」であるので、事前にどのくらい役立つかを調べよう
- 資格があると有利な仕事もあるし、なくても就ける仕事もある
- 逆に、勉強しても全く仕事・転職に役立たないものもある
- 時間とお金は自分の財産。投資する価値があるのかを、しっかり見極めましょう